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所沢店
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つらつらとふぉとにっき④

投稿日:2025/1/31

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「イメージカット」

 

 

ライフスタジオでカメラを握るようになってから少なくない年月が経っていますが、ことイメージカットというものにはあまり縁がなかったように思います。

 

縁がなかったというのは語弊がありますね。あまり撮ろうとしてこなかったというか、チャレンジしてこなかったというのが正直なところだと思います。

 

そもイメージカットとはどういうものなのか、という言語化や理解が足りていなかったのだと思います。

なのでそういった機会に恵まれなかったり、気付けなかったり、ご提案できていなかったとのかと。

 

 

そんな私がなぜ急にこのような写真を撮る機会をいただけたのか、というのはもちろん被写体の彼女の今の気持ちを写真という形で未来に伝えたいという想いが私の中に生まれたからです。

 

 

家族写真の時にママが履いた黒くて高いヒールのパンプス。7歳の彼女は、どうしてもその靴をドレスの時に履きたかったんです。

でも当然7歳の彼女には大人用Lサイズのパンプスは大きすぎる。むしろ立てない危ない。

だけど彼女のその気持ちを無視したくはない。

なぜなら彼女はもう7歳で、次に写真館に来るときには、そんなわがままを言ってくれない年齢になっているかもしれない。

大切にしなければならないと思ったのは、彼女のその「どうしてもやりたい」という今だからこそ湧き出る感情の部分でした。

 

だからこその、イメージカットを撮るという選択。

 

もちろん撮りたいから撮るというわけではなく、その時のインテリア・光を見てからの選択です。

いつでもどこでも、誰でも撮れるというわけではない。

 

「想像が膨らむ1枚にしたい」。そんな願望が私にはありました。

だから、モノクロ。

今は色づかず、数年後の未来、彼女が本当にこの大きなヒールを履けるくらいの女性になったときに、今度はこの写真に色を付けましょうとみんなで約束をしました。

 

イメージカットを撮るということは私にはとても難しいことのように感じてしまいます。

技術的にもそうですし、伝える力を持たなければいけないように思います。

抽象的だからこそ、撮影者が説明をできなければならない。うまく言えないですがそんな感じでしょうか。

 

 

この1枚を撮る提案を喜んでくださったママさんパパさん、このヒールを履いている彼女が転ばないように画角の外でずっと手を握って応援してくれたコーディネーターのくるみん、そしてどうしてもこの靴が履きたいんだと伝えてくれた貴女。

 

絶対にまた、この写真の続きを撮りましょうね。

楽しみに、楽しみにその時を待っています。

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人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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