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読書「ウドウロク」2回目
投稿日:2024/2/21
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ご存じでしょうか。「ウドウロク」。
元NHKアナウンサーの有働由美子さんが書かれたエッセイです。
随分前に出版されたもので以前にもブログに書いたことがあるのですが、
今読んだらまた違う感じ方があるのではとふと思い、先日読み直してみました。
まぁ、結論から言えば、独身のまま30半ばに突入した今のほうが、以前よりも多くのことを感じられた&考えることができたので本当に読み直してよかった。
「一生懸命に生きてきました。ええ、仕事に。」
有働さんのこの言葉はエッセイを読むと嘘ではないことがわかります。
それこそこの言葉には多少のブラックジョーク(黒ウドウというらしい)も含まれておりますが、そういうところも隠さず言っちゃうところがほんとかっこいい。笑
当時、朝イチというNHKの朝番組で元V6のイノッチと2人で司会をしていたことはまだ記憶に新しいですが、今思えばその時から私は有働さんが好きでした。
飾らないというか、歯に衣着せぬというか、局アナなのにゲストにも局にも明らかに媚びていないところが最高にかっこいい女性だと思ってしまったんです。
(エッセイを読んでみたら、失礼なことを言ってしまうたびに「穴があったら入りたい」と思われていたそうですが。笑)
この彼女のエッセイには、嫌みたらしいことや、「自分の考えこうなの。すごいでしょ?」みたいな自尊的なことは一切書かれていなくて。
結果的に独身を選択し、仕事に生きてきた女性が、色々な人と出会って過ごしてきたその過程と、恥ずかしい女性的な部分を包み隠さず書かれている。
だからこそ、私みたいな人は共感してしまうんだと思います。笑
心の底からおすすめできる本です。
割と簡単に読み終えることができると思いますので、機会があればぜひお読みください^^
私もまた、有働さんがこれを書いた時と同じ年齢の50歳手前でもう一度読みたいと思います。
最後に、有働さんがこの本で紹介していた『自分の感受性くらい』という茨城のり子さんの詩をご紹介。
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ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
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言葉の力で、自分の心が多少なりとも動くように。
有働さんの言う通り、そのくらいの感受性は失いたくないと思うこの頃です。
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