Staff Blog
所沢店
「RineBlo1」
投稿日:2020/4/12
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1ヶ月の休業期間の間、所沢店のメンバーでライフスタジオの企業理念について討論を行うことになりました。
そこで、私も改めて企業理念について考えてみようと思います。
思えば企業理念については入社当時に新人研修でたくさん講義をしていただきました。
その時には理解ができなかったこと、正直たくさんあったと思います。
それは、企業理念を自分の言葉や自分自身に置き換えて考えることができなかったからです。
入社4年目、コーディネーターとして走り抜けてきた今、これまでの経験を経て当時より少しでも自分の言葉にできたらなぁと思いながらこのブログを書きます。
自分の言葉にし過ぎて意味がわからなかったらすみません。笑
話がだんだん逸れていく自覚はあります!
【ライフスタジオの目的】
自立した人(ライフ人)たちの経済共同体を作ること。
1、自立
・人間らしく、自分らしく生きるための過程と活動を言う。これは、人としての根本的な本質である。
・ライフスタジオの全ての構成員は、人間としての自立を志向しなければならない。
思えば私って、ライフスタジオに入るまでのおよそ9年くらいの社会人生活の中で、仕事において自分で何か考えて決断し物事を起こしたことがなかったように思います。
むしろ、考えが及んでいなかった。
スポーツインストラクター兼営業をしていた時は、言われた仕事をとりあえずこなし、新しくおりてきたプロジェクトに文句を言いながらも数字をとってきて、数字を取りながらも文句を言い続ける。
OLで総務をしていた時は、営業さんたちに言われるがままにお茶を入れ掃除をしバレないように文句を言い、お茶を入れ備品を頼みバレないように文句を言い、お茶を入れお酒をつぐバレないように文句を言う。そして帯状疱疹が出る。笑
別の写真館で働いていた時は、写真を撮る楽しみに出会い、1件の撮影を15分刻みで行い飲み物も飲めず文句を言いながら働いていました。
(ここまで自分で言っていて恥ずかしくなる生き方です・・・。)
ライフスタジオに入ってから、「自分で考えてみなさいよ」と言われることが多くなりました。
言われたことをそのままそれだけやるのではなく、何をなぜやるのか考える。
なければ自分で考えて生み出し、動き出す。それをしなさいよ、と。
言われたからやるのか?言われなかったらやらないのか?言われたことしかやらないのか?
それは、果たして自立しているといえるのか?
自分がやりたいことを自分で見つけ行動すること。
これが大事なことなのだと、ライフスタジオに来てから教えていただきました。
最初の頃は正直まっっったくわかりませんでした。大変申し訳ないと思っている。大変ご迷惑をかけまくった新人だったと思っている本当にすみませんでした・・・!!!
で、じゃあ今、私は自立できているのか?
う〜〜ん。自信を持って「イエス!!」とは言えません。不甲斐なし。
そりゃあ、3年前よりはできることややって来たことが増えて考えられることも増えて来たと自負してみます。
ですが、やはりまだ、自信が持てるだけの行動を私は起こせていないのです。
道は遠い。でも、成そうとせねば成らぬのです。
少しずつ少しずつでも自分に反映させるよう意識し行動に起こしていけば人は変わるのだと、私は身をもって知っています。
ライフスタジオに入って知った「自立」は、私の仕事に対する考え方、そもそもの生き方を変えた要素の一つです。
【ライフスタジオの目標】
1、美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間を通して、日本の写真文化を変えること。
・「美しさを表現する」
(カメラマンとコーディネーターの本当の能力とは、被写体の美しさを表現することと被写体を動かすことである。)
はい。これ。
文字だけをとってしまえば、「じゃあ女の子は可愛くヘアアレンジしてお化粧して、男の子はワックスでヘアセットして、衣装は普段着ないようなおしゃれなやつで!」と、思いやすいのではないでしょうか。
少なくとも、きっと入社当時の私はそう思っていたでしょう。うーん、浅はか!
ちょっと私の昔の話をしますね。
先述したように、私はライフスタジオに来るまでは違う写真館にいました。もちろん名前は伏せますよ。
そこでは私は着付け、簡単なヘアメイク、アシスタント、カメラマンをまあ広く浅くやっていたわけです。
当時そこでは私みたいに広く浅くいろいろなことをやるスタッフは珍しくはなくて、正直、悪くいえば撮影は流れ作業。お客様にご来店いただく目的は「商品を買っていただくこと」でした。
さらに言えば、撮影中に被写体のお子様の名前を呼ぶこと、知ることはほとんどありませんでした。
「次7歳着物!その後ドレス2着!お着替えの間に5歳七五三撮ってください!」
「はい〜。」
くらいなもんで。
撮影中もお子様に対して「ニコッとして〜!」と直接的に言ってしまっていたり。
そこに違和感などもちろんありませんでしたし、それに対して何かを思う人たちもいませんでした。
・・・これ書いててめちゃくちゃ怖いですね。このやり方はロクな人間育たないのではないだろうか。
まぁそこで3年間働いているうちに少なからずの違和感を感じ始め、そんな中で運良くライフスタジオに出会い、本当に運良く拾っていただけて今に至ります。
(入社面接の話もまぁちょびっととんでもないので今度機会があれば語りますね。笑)
そんな環境で写真館生活の土台を作ってきた私ですから、入社当時は「美しさを表現する」と言われた時にパッと頭に浮かぶことといえば先ほど書いたようなことだったんですね。
綺麗なドレス着て、お姫様ポーズして、ニコッと笑う。これ!みたいな。
それに対して、今だからこそ私が思うこと。
当時の私には「被写体」の存在が認識されていない。全くのゼロに近いのではないでしょうか。
外面部分だけ取り繕って、中身が全くないような感じです。
確かに、例えば女の子はお化粧してヘアアレンジをすればいつもとは違う美しさが生まれるでしょう。
でも、ここでいう「美しさ」って、多分違いますよね。
私たちが思う美しいという概念とは、果たして全ての被写体に一律に当てはめることができるのでしょうか。
答えは否です。一律に当てはめることなどできはしないし、そもそもここにおいては「美しい」という言葉の意味合いが違う気がします。
一番大切なのは、「被写体」として来てくれている「人」たちではないでしょうか。
彼・彼女は一体どういう人で、何が好きで何が嫌いで、何をやりたくて何をやりたくなくて、今何を思ってここにいるのか。ここに被写体の年齢は関係ありません。赤ちゃんでも18歳でも一緒です。
「その人」を知らなければ、「その人の美しさ」を表現することはできないと私は考えます。
美しさとは、外面的な部分だけではないのです。
私たちコーディネーターが被写体を知り、カメラマンと共有し、仮定し撮影をして、被写体と共に表現して行く。
「共に」というのが大事です。誰か1人だけではいけないし、誰か1人欠けていてもいけません。
共にすることによって被写体にも私たちを知ってもらい、自由に動くこと(動かすこと)ができるようになるのではないでしょうか。
指示をして動く(動かす)とは、全く意味合いが違います。
それをすること・できるようにすることこそが、コーディネーターとして私に求められている能力ではないでしょうか。
(もちろんもっと他にもあると思いますけどネ。)
*
・「思い出を記録する」
(単なる記録の意味を超え、撮影する空間と時間の中で大切な家族愛の証を思い出として残すこと。写真は一瞬間を映した停止画面ではあるが、思い出は写真を通して永遠に記録される。)
はい。これ。これです。
ライフスタジオの商品て、なんだと思いますか?
もちろん写真ですね。75cut28,000円(税別)。他にもアルバム等々ございます。
でも、それだけでしょうか?
私思うんです。ライフスタジオの商品て、「時間と空間」もあるよなぁと。
その日の思い出って、本当に記録されるんですよ。良いものも悪いものも。
以前こんなお客様がいらっしゃいました。
「写真館にいい思い出がない。正直嫌な印象しかない。今回紹介されて初めてライフスタジオにきたが、正直怖いと思っている。」
出会い頭にそうおっしゃったのです。
詳しく話を聞いてみると、以前行った写真館では子供が人見知りで泣いてしまい写真が撮れずお店のスタッフからも「他のお客さんもいて今日はもう無理だからまた明日来てくれ」と言われ、翌日行っても子供の状況は変わらず「また来てくれ」を繰り返し、最終的には泣いて腫れた目の写真を3枚買ったと。
その長い撮影期間の中でママさんはどうにか子供に泣き止んでもらおうと必死に動いたがスタッフからは「もう無理だから」と言われてしまったと。他の予約のお客さんを待たせてしまっている自覚もあり、申し訳ない気持ちと恥ずかしい気持ちとやるせなさでいっぱいになってしまったそうです。
その時の写真は、見るたびに当時の嫌な思い出が蘇ってくるから見えないところにしまってあるそうです。
私はそのお話を聞いて本当に申し訳ない、とても悲しい気持ちになりました。
もちろんお子様が人見知りの場合は慣れない環境に泣いてしまうこともあります。その中で私たちはできることを模索し、できることの全てをします。
私が申し訳ないと思ったのは、楽しい時間・思い出を提供すべき我々写真館が、思い出したくもない嫌な思い出となってママさんの心に残ってしまっていたことです。
私たちコーディネーターのお仕事は、ただ単にお洋服をコーディネートすることだけではありません。
時間と空間をコーディネートするのが私たちのやるべきことです。
楽しい時間と空間は、その時の思い出となり写真の中に残ります。
だからこそ、撮影最後のモニターや、何年後かにその写真を見たときに「あんなこともあったね」と思い出話になるのです。
その写真に詰まった思い出が、思い出したくもないものになるというのはなんて悲しいことなのでしょうか。
もう一度言います。ライフスタジオの商品の1つは「時間と空間」ではないでしょうか。
その時間と空間が素晴らしいものであれば、それは思い出として写真に記録されます。
それがあるからこそ、ライフスタジオは皆様に「また来年も!」と言って頂けると場所になったのではないでしょうか。
余談ですが・・・。
上でご紹介したお客様。ママさんのお話を聞きそれをカメラマンと共有し、「写真館はそんなところではないことを伝えたい」と思いながら撮影をさせていただき、モニター終わりにママさんとお互い半泣きになりながら語り合いました。
「ここに来られてよかった」と言ってくださったこと、嬉しくて今でも忘れられない思い出です。
*
・「楽しい遊びの空間」
(スタジオのすべての構成要素を撮影者と家族の楽しい遊びの空間として規定する。楽しい遊びの空間という意味では、私たちの競争相手は他のフォトスタジオではなくディズニーランドだ。)
「思い出を記録する」のところで書いたことと被ってしまいそうな私の脳内です・・・。
じゃあ「楽しい遊びの空間」を実現するためには何が必要なのか。
子供達の楽しい遊びの空間を作るためには。これだけで言ったら、もしかしたらボール投げでも良いかもしれませんね。
私もドッヂボール大好き!一番最初にリタイアするけど!
でもライフスタジオで撮影中にドッヂボールしちゃったら、もちろん写真なんて撮れませんよね。楽しいけども。カメラマンさんの悲鳴が聞こえるようです。
「楽しい遊びの空間」。これを実現させるためには、私は撮影に関わる全員が自由であることが必須条件ではないかと思います。
例えば被写体だけが自由な空間だったら、もし撮影スペースでお子様が自由にただ遊んでいるだけであれば、カメラマンに様々な制約がかかりもちろん写真は撮れません。シャッタを切ることはできても、それは良い写真と呼べるものではなく「ただの写真」でしょう。
次に、コーディネーターだけが自由だったら。
「いやー!このヘアメイクやってみたくて!この衣装もお化粧も!!やりきりましたわ〜〜!!」と言って撮影時間を最初から1時間おした状態で登場するとしましょう。
お子様は撮影前に疲れ果て、カメラマンはその状態のお子様を残り少なくなった時間で撮らなければならない。誰もハッピーではないですね。
ではカメラマンだけが自由だったら?
「こういう写真が撮りたい!この角度で!この年齢の子で!ポーズはこう!!角度はこう!!」と決めて撮影に入ったとしましょう。被写体の自由は一体どこにあるのでしょうか。
と、まぁ極端な例ですが、誰か1人だけ自由になっていてもその時他の誰かに自由は全くないですね。
全然ハッピーじゃない。
これはあくまで私のコーディネーターとしての考えなのですが、私は撮影に関わる全ての人が楽しいと思える遊びの空間を作ることはコーディネーターとしての本懐なのではないかと思うわけです。
被写体に無理がなく、カメラマンの思考に自由があって、コーディネーターがそれらを繋ぎ合わせていく。
これが叶っているかどうかが「楽しい遊びの空間」である条件の1つなのではないでしょうか。
と、ここまで大変偉そうなことを書いてしまい大変胃がキリキリする思いでございます。
書きながら、私の理想はここにあるけどまだまだだなぁと自分の不甲斐なさを見つめる良い機会になりました。
次回「RineBlo2」。次も脳みそに汗かきたいと思います。
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