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所沢店
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P.O.P~Figure the TRUTH: Takumi Yoshizawa~

投稿日:2017/12/28

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私と彼の出会いは2017年2月半ばのこと。
私が所沢店に配属された初日の朝の事だ。

その日はまだ冬の寒さ真っただ中で、
店の鍵を持たない私は所沢店のドアの前で誰かが来るのを待っていた。
そこに現れたのが彼だった。

ジャケットのポケットに手を突っ込み、階段を上りながら私を見る。
私は目が合った瞬間に飛び切りの営業スマイルで彼に挨拶をした。

「おはようございます!今日からよろしくお願いします!」
「あー…、はい、お願いします」

無表情の吉澤たくみ。
正直、第一印象がよくなかったことを覚えている。笑

 








 

一緒に働き始めて思ったのは、彼が無理をするタイプの人間だということ。

 

体調が悪い、何か不安なことがある。でも、なかなかそれを自分から人には言わない。

それでいて彼はとても素直なものなので、周りの人は彼の不調に気づいてしまう。

それでも彼は「大丈夫、大丈夫」と言ってやるべきことをやる。

心配でならないよ!!という言葉が喉まで出かかるのは私だけではないと思う。

 

「私の頭の中にある彼を出来る限り正確に写真に表す」。
これについて考えた時に、さて私はどれだけ彼の事を知っているだろうかと自問自答した。

 

私も彼もコーディネーターとして撮影に入る事が主であり、ペアで入る事は少ない。

所沢店の中では付き合いも一番短い。

私の知っている彼はみんなが知り尽くしている彼ではないのか。

そして、それは果たして本当に「彼自身」なのか。



そんなことを考えている中で、ふと所沢店の中で私だけが知っている「彼」に気づいた。

 

それは、朝8:00~8:30までのわずかな時間に存在する「吉澤たくみ」だ。


 

私が店に来るのは朝7:30。そのおおよそ30分後、8:00頃に彼は来ることが多い。

そして、さらにその30分後の8:30頃に他のみんなが出勤する。

 

つまり、みんなの知らない30分間を私は知っているのだ。


 

今回、私はその30分間を写真に凝縮したいと思った。

 

もちろんそれは彼にも伝えた。

 

「朝8:00から8:30までの私といるけどまだ家にいる感が抜けなくてまったく気を張っていない感じのあの感じを撮るから!伝わる?」

「すごく伝わる。笑」

 

すごく伝わったということは、私は少しは彼の事を理解しているということになったのだろうか。笑




 

要は、彼が何にも気を張っていない、全くの素の状態があることを伝えたかったし、表現したかった。

 

気を使っていない、ではなく、気を張っていないというところが重要だった。

 

思うに彼はものすごく気を張って毎日を過ごしていると私は思っている。

自分の中に一本の糸をピンと張って、その均衡が崩れないように気を保っている。

それが崩れてしまうと、糸が揺れ動いてしまうと自分が崩れることを彼も知っているのだと思う。

 

その糸が張る前の、たゆんでいる状態が朝の30分。

 

私は存外、そのたゆんでいる状態の彼が好きだ。

 

各々の仕事を進める。

今週のジャンプの話をする。

今季アニメのおすすめ作品の話をする。

 

ああ、この子はとても普通の子なんだなと安心する。

 

人間、普通でいることが何よりも難しい。

普通であろうとしてもどこか歪が生じ、そもそも普通とは何かという問答をする。

そして、普通であることにコンプレックスを感じ自分にフラストレーションを抱く。

 

私と彼は、もしかして同じ課題を抱えているのではないかとさえ思う。



 

実は、そんな彼と先日2人でカラオケに行った。

 

同じ趣向を持った者同士でカラオケに行きたいねと話したのが今年の3月ごろ。

ようやく実行されたのが今年の12月。

 

お互いひよりつつの提案だったのだと思う。笑

 

初めて2人でカラオケに行ったときに「はてどっちから先に歌おうか」という問答は
結構あることだと思うのだが、全くなかったことに私は驚いた。

 

部屋に入ったら彼は速攻で曲を入れ(おそらく十八番のラルクアンシエル)、
いとも自然な流れでマイクを握り熱唱してくれた。


 

そうそうこれこれ。これが君だよね。と思った。




私は、欲求に素直で、自分を表現する彼が好きだ。

 

素直に生きる彼が好きだ。

 

だから、みんなにもっと、素直に生きる彼を知ってほしい。

 

気を張らない君自身をもっとみんなに見せてほしい。


 

そう、これが言いたかった。



 

君の魅力は、素直に好きなことを貫くところだ。



 

朝、私が出勤したときに君の赤い靴が先に置いてあると少し悔しく思う。

 

なんだか負けた気になる。

 

それはお互い思っている事だと思う。

 

その赤い靴は私にとって君の存在の一部だ。



お互いのプライドをぶつけ合い、高め合い、一緒に丸くなれたらと思う。


 

所沢店での一番のライバルは君です。


 

だからこそ、私は君の魅力を語りたいと思うのです。




 

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