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所沢店
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奥行きの魅力

投稿日:2017/11/29

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「いい写真の条件とはなんですか?」

 

 

こんな大雑把な質問を昔知り合いにしたことがあります。

その時の私は理論的なことではなく、感覚的な答えを探していました。

なぜかというと、まぁ、おつむが弱いので馬鹿でもわかるように説明してほしかったのです。

 

 

その時に言ってもらった言葉のうち、印象に残っているのが3つばかしあります。

 

 

・違和感を探せ

・三角形を探せ

・好きそれぞれ

 

 

最後の1つはそれを言ってしまうと元も子もない気もするし心理な気もするが、最初の2つは色々勉強していくうちに「あ、なるほどこのこと言ってたんだ」と理論的にわかるようになってきました。

 

 

 

「三角形を探して、いい写真には三角形がいっぱい入っていることがあるよ」

 

たしかに。長方形の写真の中に三角構図で主体や副主体、前ボケを配置。
そしてさらにその大きな三角形の中にも三角形を隠してある。
確かにそんな写真を見たことがあります。

 

 

 

ではなぜ写真の中に三角形があると、いわゆる「三角構図」の何がいいのか。

この1枚の写真で説明してみると、まずそれが奥行きにわかりやすく表現されていることがわかります。

 

 

三角形の頂点に被写体の頭、そこから右側はドレスのフレア、左側はオルガンが被写体の位置から手前へと伸びている。

 

なるほどこれはわかりやすい三角構図ではないでしょうか。

 

さらにこの写真、アシンメトリーな三角構図なんですね。
縦写真の真ん中半分(シンメトリー)ではなく、右側に寄せたアシンメトリーだからこそこの奥行き感、そして被写体である彼女の表情や目線、斜め後ろから入る光が際立って見えるのではないかと思います。

 

 

この写真の魅力である奥行き感は、三角構図で撮られているからこそのものではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

私は自分で写真を撮るときに、「違和感を探して」写真を撮ります。

 

1枚撮って、そこに違和感があったら修正して、また1枚を撮る。

その結果三角構図だった、ということはありますが、考えてみれば「よしこの状況で被写体はここにいるからこれを駆使して三角構図を使い奥行きをうんたらかんたら…」と考えぬいて写真を撮れたことはありません。

 

はっ、今とてもいい感じ!パシャ!!みたいな。

それは決していいこととは言い切れないと思っています。
自分の状況を中心に考えてしまっている。かといって考えて、計算してから撮ろうと思うと今の私ではすごく時間をかけてしまう。

 

 

カメラマンは頭フル回転。常に考え、意識を目と、手と、すべての神経に集中させる。

 

これからカメラマン教育を受けていくだろう私ですが、写真分析を1つやるにしても自分の未熟さをひしひしと感じます。

 

今一度、自分の考え方や今まで培ってきたものを土台にしつつも、ゼロ地点から吸収をしていきたいと思います。

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