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所沢店
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投稿日:2017/7/31
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「わっちゃん!」
彼の名前がたくさん呼ばれる空間だった。
お店に入ってきたときの彼は驚くほどにお利口さんだった。第一声が私たちへの「よろしくお願いします」という丁寧な言葉。これまた丁寧にお辞儀をして靴を脱ぐ。しかしその顔はどこか緊張していて、少し強張っているように見えた。
さて、彼の本当の顔はどこにあるのかな?
「おうちではなんて呼ばれてるのー?」
「…わっちゃん」
「そっかー、タマネギくんかー」
「ってちがーう!」
100%の笑顔でのツッコミ。頬をめいっぱいあげて、目を細めて優しそうな笑顔を浮かべる。
「これがわっちゃんだ!」
ピンとくる瞬間。私はこの瞬間がすごく好きだ。
わっちゃんの笑顔が好きになった瞬間だった。
場所を移動し、工藤さんがカメラを握って撮影が始まる。
わっちゃんの笑顔が一番輝くのは私が何かアクションをしたときではなく、パパとママの笑顔を見たときだと思った。わっちゃんはすごく優しい子だった。
では、なぜこの1枚を写真分析に選んだのか?
「わっちゃんの笑顔」を抽出するのならば正直違う写真を選んでいた。だが、「わっちゃん」を伝えるにはそれでだけでは足りないと思った。
少しはにかんだような表情。
遠くを見るような瞳。
それが、この「整理された写真」の中にあるということが私にとってはとても大事だった。
先に言った最初の挨拶の通り、わっちゃんはとてもまじめな子だった。やさしい笑顔とまじめな性格、そのどちらもわっちゃんを形成する要素だと私は思った。
私がこの写真を整理されていると思う所以はやはり「縦」と「横」の綺麗さだろう。
縦と横の仕切りにより3つの四角が映され表面が分割される。
片側から入る自然光を意識し目線の先のスペースを空ける。
不自然な隙間を埋めるように小物が配置され余分なスペースがなくなる。
そして私が好きなのは左上の奥に写っている白い梯子だ。
後ろの壁は鈍い色をしていて光が落とされると少し暗く見える。前と後ろの明暗差を意識してということであればそれだけで正解なのかもしれないが、今回においては私は暗めの背景に白い線が入ったことにより「写真を暗く見せない」働きをしていると思っている。
色の限られた空間、角の多い背景(インテリア)。パキパキした写真になりやすい環境の中でそう思わせないように撮る(見せる)というのは全体を見せようとしてなけばできない事だと思う。また、それと同時に撮影の際に全体を見るということができていなければ成せない事ではないだろうか。
この写真の彼の表情や仕草、そして整理された構成要素。それが「わっちゃん」という少年を如実に表現していると思った。
今年1年生になった彼。ママと最後に話した時に「いつまで一緒に写真を撮ってくれるかな」という声を聴いた。
ママとパパとずっと一緒に来てくれたらうれしいな。次に会うときはわっちゃんを構成する様々なものがきっとまた変わっていて、それを探しながら一緒にまた遊べたらと思う。
また「わっちゃん!」と呼ぶ日が私はすごく待ち遠しい。
彼の名前がたくさん呼ばれる空間だった。
お店に入ってきたときの彼は驚くほどにお利口さんだった。第一声が私たちへの「よろしくお願いします」という丁寧な言葉。これまた丁寧にお辞儀をして靴を脱ぐ。しかしその顔はどこか緊張していて、少し強張っているように見えた。
さて、彼の本当の顔はどこにあるのかな?
「おうちではなんて呼ばれてるのー?」
「…わっちゃん」
「そっかー、タマネギくんかー」
「ってちがーう!」
100%の笑顔でのツッコミ。頬をめいっぱいあげて、目を細めて優しそうな笑顔を浮かべる。
「これがわっちゃんだ!」
ピンとくる瞬間。私はこの瞬間がすごく好きだ。
わっちゃんの笑顔が好きになった瞬間だった。
場所を移動し、工藤さんがカメラを握って撮影が始まる。
わっちゃんの笑顔が一番輝くのは私が何かアクションをしたときではなく、パパとママの笑顔を見たときだと思った。わっちゃんはすごく優しい子だった。
では、なぜこの1枚を写真分析に選んだのか?
「わっちゃんの笑顔」を抽出するのならば正直違う写真を選んでいた。だが、「わっちゃん」を伝えるにはそれでだけでは足りないと思った。
少しはにかんだような表情。
遠くを見るような瞳。
それが、この「整理された写真」の中にあるということが私にとってはとても大事だった。
先に言った最初の挨拶の通り、わっちゃんはとてもまじめな子だった。やさしい笑顔とまじめな性格、そのどちらもわっちゃんを形成する要素だと私は思った。
私がこの写真を整理されていると思う所以はやはり「縦」と「横」の綺麗さだろう。
縦と横の仕切りにより3つの四角が映され表面が分割される。
片側から入る自然光を意識し目線の先のスペースを空ける。
不自然な隙間を埋めるように小物が配置され余分なスペースがなくなる。
そして私が好きなのは左上の奥に写っている白い梯子だ。
後ろの壁は鈍い色をしていて光が落とされると少し暗く見える。前と後ろの明暗差を意識してということであればそれだけで正解なのかもしれないが、今回においては私は暗めの背景に白い線が入ったことにより「写真を暗く見せない」働きをしていると思っている。
色の限られた空間、角の多い背景(インテリア)。パキパキした写真になりやすい環境の中でそう思わせないように撮る(見せる)というのは全体を見せようとしてなけばできない事だと思う。また、それと同時に撮影の際に全体を見るということができていなければ成せない事ではないだろうか。
この写真の彼の表情や仕草、そして整理された構成要素。それが「わっちゃん」という少年を如実に表現していると思った。
今年1年生になった彼。ママと最後に話した時に「いつまで一緒に写真を撮ってくれるかな」という声を聴いた。
ママとパパとずっと一緒に来てくれたらうれしいな。次に会うときはわっちゃんを構成する様々なものがきっとまた変わっていて、それを探しながら一緒にまた遊べたらと思う。
また「わっちゃん!」と呼ぶ日が私はすごく待ち遠しい。
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