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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

投稿日:2017/5/19

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朝活第2弾。

ジョンジョンさんのアドバイスを受け今日はおシャンティにスターバックス…、と思ったのですが残念ながらコスパの関係でやはりドトールへ。

 

桜庭一樹さんの「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」A Lollypop or A Bullet.

何回読んだかわかりません。

 

2004年に富士見ミステリー文庫として刊行された作品です。

 

富士見ミステリー文庫というのはわりと若年層向けの小説を出しているレーベルなのですが、著者本人も言うようにこの作品は明らかに少年少女向けでもなければ娯楽小説でもない。

 

でも読みやすい。

 

先が気になって進めてしまうっていうのもあるのですが、書き方とか物語の進め方とか描写とか、想像させるのがすごいうまい。

 

主人公の少女山田なぎさが一人称を「あたし」として物語を進行し、もう1人の主人公である少女「海野藻屑」のバラバラ死体が発見されたことを物語の冒頭で読者に告げる。

その上で「あたし」が物語を進める。

 

フランス映画みたい。

 

フランス映画といえば私は村上春樹の書き方が本当にそれだなぁと常々思っているのですが、村上春樹ワールドとはしばらく疎遠なので久方ぶりに読んでみようかなとふと思ったり。

 

「砂糖菓子の~」は青春文学と括られてはいますが、これが私にはしっくりこない。いただけない。

いや、確かにそうなんだけど、その一言で括るにはいささか単純過ぎる気がする。

 

なんて言ったらいいんだろう、こう、ああもう、感覚の言語化って本当に難しい。鍛えよう。

 

「砂糖でできた弾丸(ロリポップ)では子供は世界と戦えない」。

では子供は、子供に限らず、実弾を持たない私はどう世界と戦う?

と、ここまで考えてしまうと全く青春文学じゃない。

 

読む年代によって感じ方違うんだなぁきっと。

 

なんか色々書きましたが端的に言うとめっちゃ面白いです。

1時間半くらいで読み切れる作品なのでぜひオススメ。

 

 

朝活おわり!

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