「人は写真の撮り方１つで綺麗に撮ることもできればブサイクに写してしまうこともある」

撮影の際に必ず思い出す、というよりは感覚的に脳内に刷り込まれていることです。

如何に目の前の被写体を美しく撮るか。

どんな撮影、どんな状況でもそれだけは忘れないように撮影に臨んでいます。

今回の写真も同様です。

彼女をどう撮れば美しく撮れるかを考えながら１つの答えとして行き着いた1枚です。

髪の毛と手で顔の輪郭を隠し、帽子のツバで画角の上を埋めつつ、

彼女の目、鼻、口、表情のみがフォーカスされるように考えてアップで撮りました。

画角全てをしっかり埋めることで写真全体のバランスも保たれていると思います。

ただこの写真は撮影者側だけでは作れない写真でした。

この顎の乗せ方や表情の具合は彼女が自分から出してくれたものだからです。

思考と偶然が重なったから生まれた1枚なのだと思います。

だから私はこの写真が好きです。

思考と偶然の１枚を必然的に生み出せるカメラマンこそ真のライフスタジオのカメラマンなのだと思います。

先輩達をお手本に頑張っていきたいです。