突然ですが皆様はこの写真を見てどう思いますか？

目にみえる情報だけを拾うなら、

着物を着て肘をつきながら窓の外を眺めている男の子の写真に見えます。

ただこの男の子に関わったことのある人達、私自身含め、ママさんやパパさん、コーディネーターのみんなが見た時に、目にみえる情報以外に感じるものがあると思います。

それは『この子らしいな』ということ。

本来の着物撮影で考えればこのような子供の状態でシャッターは切らないと思います。

なぜなら、お着物が綺麗に見えづらいのもありますが、この和室の背景にこのポーズはかなりカジュアル感が強いものとなっているからです。

じゃあなぜ私はこのタイミングでシャッターを切ったか。

理由は簡単。

今のこの子らしいなと感じたからです。

彼も今より成長しお兄さんになればこのような姿は簡単には見せてくれなくなるでしょう。

そう。今しかないかもしれない一瞬なのです。

着物や和室などの周りの要素に一切囚われず我が道を突き進む様が、

今の彼を象徴していてとても大好きな一枚です。