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【写真分析】彼女
投稿日:2024/6/3     更新日:2024/6/28
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photo by volvo , Cordi by Kurumi
写真を撮るということ。
それは、その時の気持ち、周りとの関係性、その子が何に心を躍らせているか、
そんな目に見えないものまでを映してしまうと私は思います。
写真館に写真を撮りに来るという理由。
ライフスタジオで働き始めて、本当に様々だなと実感する日々です。
あっという間に過ぎてしまう時間だからこそ、
写真という“カタチ”として残すということの大切さ、素晴らしさを感じます。
先輩方からよく
いい写真は、そこに被写体の存在しかなくて、
カメラマンやコーディネーターの存在がないこと。
そんなお話をしていただきます。
この写真のいちごを夢中になって拾う彼女。
そこの空間には、まるで彼女一人だけがいるような、そんな感覚にさせます。
そう感じさせる要素が、この写真にはたくさんあると思います。
まず光。
右側から差し込む、太陽の光。
その光がうまく背景と、彼女の体や顔に少しあたっていること。
そして、彼女の視線と自然な手。
いちごを優しいまなざしで見つめる彼女と、いちごを優しくつまむ手。
そして、構図。
そんな彼女を右下に置くこと。
また、後ろの白い椅子が少し斜めになっていること。
椅子が斜めになっていることで、奥行きが生まれ、写真のバランスをより良くしているのではないかと思います。
さまざまな要素によって、この写真を見たとき、被写体の彼女にパッと目が行き、
彼女だけの空間を感じさせているのだと思いました。
彼女だけの、彼女にしか作ることのできない世界。
元気いっぱいの幼い彼女の中にある、少しだけお姉さんな部分を映しているようで、
きっと彼女が大きくなって、彼女や両親がこの写真を見たときに、
この時を少しだけ思い出す、そんなきっかけの一枚になるのではないかと思いました。
何年経って見ても、その時を思い出せような、
そんな写真を残せるようになりたいです。
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