Photogenic
所沢店
"声が聞こえる"
投稿日:2025/4/30
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Photo & Write by yoko
Coordinator by narumi
関係性のない写真など存在するのでしょうか。
少なくとも、ライフスタジオの撮影においてそれはないと私は思っています。
では関係性とは一体何なのか。撮影が始まる前に構築されるのか、あるいは撮影が進むと同時に構築されていくのか。あるいは撮影が終わった後に完成するのか。
これは色々な場合があるでしょう。被写体は人であり、撮影者もまた人ですから、その撮影によって様々な構築パターンがあり、様々な形の関係性があるのだと思います。
そしてその関係性というものは、どういう形であれ写真という結果物に現れるのではないでしょうか。
少なくとも、撮影者たちがその意図と思いをもって撮影に臨むことが大切なのではないかと個人的には考えています。
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“声が聞こえる”
その時その場所にいて、シャッターを切ったのは確かに私だけれど、この写真を見たときになんだかまるで私自身が観客になったかのような感想を抱きました。
もちろんこれは理論的ではなく、感情的な、もはや感想のお話で、技術的要素を語れと言われれば「インテリアと光の選択をして、動き回るこのかわい子ちゃんがどこに行っても撮れるように足元に様々な小物を配置して備えていました」くらいなもので、まぁ言ってしまえば特別なことは一切しておりません。
ただ、やはり写真という結果物を残す以上「ここに来てくれたら嬉しいな」というものはあります。
カメラマンのそんな気持ちを察して動いてくれるのが頼りになりすぎるコーディネーターの存在です。
歓声をあげるような彼女の目線の先にはシャボン玉。
シャボン玉の先には的確な場所にそれを放ち自身はすばやく画角の外に逃げるコーディネーター。
そのコーディネーターの目線の先にはすかさずシャッターを切るカメラマン。
そう、この写真が表す真の関係性とはカメラマンとコーディネーターの関係性です。笑
とまぁこれを言うとちょっと面白く聞こえますが、実際のところ撮影において決してないがしろにしてはいけないのが撮影者たちの関係性ではないでしょうか。
少なくとも私はそう思っています。
偶然この被写体のかわい子ちゃんは何年も何回も撮影をご一緒させていただいているご家族の娘ちゃんなので、ご家族との関係性は今回においては「撮影の前から構築されている」わけですが、被写体の彼女との関係性というものは正直この時初めて交差し始めたのではないかと思います。
関係性の言語化って難しいですよね。言葉にできないものもあるのではないかと思ってしまうほどに、私にはとても難しく感じます。
だからこそ写真で伝わるものがあってほしい。
写真から感じることのできる関係性。
この写真が目に留まって、この拙い文章をここまで読んでくださったあなたとも、きっとこの写真をきっかけに関係が紡がれ始めるのだと思います。
それは私との関係かもしれないし、ライフスタジオとの関係かもしれないし、もしかしたら写真そのものとの関係かもしれない。
関係性とは一体何で、どこからはじまるのか。
決まった答えはないけれど、私はそれが感じられるような写真を残せるように、日々コーディネーターと共に目の前のお客様と向き合っていきたいと思います。
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