Photogenic
所沢店
brings back memories
投稿日:2024/11/30
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Photo&Write by yoko , Coordinator by Narumi
自分の一番古い記憶はいつのものでしょうか。
先日、姉とそんな話をしました。
私が覚えているのはどんなに古くても4歳くらいの時のこと、しかも断片的。
それより前の、私が赤ちゃんの時のことはもちろん記憶にはありません。
しかし私以外の人は私が赤ちゃんの時のことを鮮明に覚えてくれていました。
当時の写真を見ながら、あなたはこんな子で、この時こんなことがあって。
赤ちゃんの頃の私の写真は、そのほとんどが父か母の腕の中にいました。
そうやって誰かが覚えていてくれているから今の私に伝わって、
その時の写真が残っているからその時の思い出が感情とともに蘇るのでしょう。
写真には感情が宿るのだと私は心から思います。
そこに写る人の表情や、情景。その人たち自身や、その写真を見る人に伝わる想いを残すことができるのが写真です。
この写真からはどんな感情が伝わるでしょうか。
お母さんのぬくもり。赤ちゃんの憤り。笑顔。涙。温かい日差し。
あるいは撮影者の焦りという可能性もありますね。(笑)
1年後、数年後、十数年後。あとで見返したときに、「この写真を撮ってよかった」と思えること。思っていただけること。これが私の幸せです。
私自身がそう思わせていただけた経験があるからこそ、私がカメラを握るときには「この写真を撮ってもらってよかった」と思っていただけるよう責任を果たしたいと心がけています。
たとえそこで涙を流し感情を発露しているあなたがこの時のことを覚えていなくても、
そんなあなたを優しく抱きしめるお母さんのぬくもりを私は忘れません。
そしてあなたのお母さんも、「この写真を撮ってよかった」と言ってくれたお母さんも、きっとこの日のことを忘れないでいてくれることでしょう。
写真とはツールです。
しかしただのツールではなく、想いを未来に伝えることのできるものです。
この写真を撮ってよかった、そう思えるときが来るのを私は身をもって知っています。
私がカメラマンとしてできることは、その瞬間をありのままに、あるいはそれ以上に美しく記録することです。
数年後、数十年後、この写真が撮られたときのみんなの心があなたに届きますように。
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