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所沢店
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To ruminate

投稿日:2024/4/26     更新日:2024/4/27

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Photo&Write by yoko , Coordinator by Kurumi

 

 

最近、自分の写真を見ながら「ストゥディウム」と「プンクトゥム」について改めて考えるようになりました。

皆様この2つの言葉をご存じでしょうか?

私はライフスタジオに入り「写真人文学」を学ぶまで全く知らない言葉でした。

それを学んでから、私たちの撮っている写真や意識していることには名前がすでについていることを知ることができました。

知らない!という方はぜひ所沢店HPのEducationをご覧ください。おもしろいですよ!

 

とはいえ私も人に解説できるほど理解が深いわけではないのでちょっと引用させていただきますと、

ストゥディウム:写真における構成要素。光・構図・被写体・インテリア・衣装など誰にでも説明可能な構成要素。

プンクトゥム:偶然によって生まれるものであり、その個人によって生まれるか生まれないかはわからない写真を見たときに発生する激しい感情や感動。

『写真を構成するストゥディウムの意味付けや意図の数と深さが、写真にプンクトゥムを生む確率が高い』

と、あります。

 

プンクトゥムを生み出すには最低限違和感のない自然な写真であることが条件になります。

なぜなら、違和感のある写真は共感しにくくわかりにくいからです。

そして、プンクトゥムは被写体によっても変わりますし、その写真を見る人の目によっても違うプンクトゥムが感じられることがあります。

 

で、考えてみます。

「意図的にプンクトゥムを生み出すにはどうしたらよいのか?」

この問いは数年前に京都桂店のさっちゃんから出された問いなのですが、まぁ非常に頭を抱えて考えた記憶があります。笑

意図的にプンクトゥム生み出せたらそんなの最強じゃん!とか若干キレながら言い放った記憶もあります。笑

 

まぁなので、私は私なりに最強になりたくて考えてみるのです。

でも考えてみたら浮かんでくるのは当然のことばかり。

人、インテリア、小物、衣装などのストゥディウムすべてに関連性があること。

関連性がないストゥディウムを第三者(撮影者)が組み合わせても写真の世界観が形作られることはなく、そこからプンクトゥムを感じることはできないのでは?

そのストゥディウムの基盤の上で、撮影者の意思を反映させること。

そのためにはやはり違和感のない写真を撮る技術と目を養うことが必要です。

被写体への理解を深めること。

これはライフスタジオでは比較的しやすい環境があるのではと思います。逆にこれがなくしては感動を生み出すこともできないのではと考えます。

 

今回のこの写真で考えてみます。

わかりやすいストゥディウムは「ドライフラワーのインテリア」「ドレス」。

そこに付随して選択した小物が「ドライフラワーブーケ」。

暗い時間帯の撮影だったのでメイン光は「サイドの人工光」。

写真の違和感をなくすために右下の空間には「玉ボケ」。

画角はロングドレスという要素がわかるように下は膝当たりから。

カメラマンの存在を薄くできるように左側には被写体にかかるかかからないかくらいかの前ボケ。

そしてそれらのストゥディウムで層を作ること。

背景→ドライフラワー→被写体→ドライフラワー前ボケ。この層を作ることで撮影者の存在を薄くできればと思い意図的に作り出しています。

 

綺麗な写真を目指すのは当然として、その先にプンクトゥムという「刺すような感情・感動」を生み出すことができたら。それを自らも感じ、写真を見る人・ご家族にも思っていただくことができたら。

これはライフスタジオのカメラマン冥利につきるというものではないでしょうか。

 

大切なのは、偶然性に頼らず意図的に実践していくこと。

それを実行し続ける、伝えられるカメラマンでありたいと思います。

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