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君が大きくなったら。

投稿日:2024/2/27     更新日:2024/2/27

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Photo by Yoko , Thanks for TokorozawaStaff & MyFamily

 

 

君が家族に加わってから半年になる。

この半年で私たちの生活は驚くほど君を中心に回るようになった。

たった半年なのにもらったものは数え切れず、困らされたことも数え切れない。

君がいなかったときの私たち家族の関係性を忘れてしまうほどに、

私たち家族は君の存在を中心に構成されている。

 

 

 

写真館に来るタイミングというのは人それぞれですが、私たちの時代と一番違うのは赤ちゃんの時に写真館に来る回数が多くなっていることではないでしょうか。

 

ニューボーンフォト、お宮参り、ハーフバースデーフォト、1歳バースデーフォト。

生まれてから1年の間に、3~4回もプロに写真を撮ってもらう機会が今の時代の赤ちゃんにはあります。

(もちろんご家庭によりますが。)

 

結婚もせず当然子供のいない私は、甥が生まれてから本当の意味で初めて知ることがたくさんありました。

その1つが赤ちゃんの成長の速さです。

この仕事も随分と長くなりますのでもちろんわかってはいましたし、毎日店舗で出会うお母さんたちから話も聞いておりました。

ただ、身近で一緒に過ごして体感するのは訳が違う。

あんなに大変だった新生児期も、今となっては良い思い出となってしまっている。

小さなくしゃみの後にこぼれ出ていた「はぅー」という謎の声も、いつからか言わなくなってしまった。

男子3日会わざれば刮目して見よとはよく言ったものです。

彼と過ごすようになって、写真を残したいと思うご家族の気持ちが本当の意味でわかったような気がします。

 

私はライフスタジオのカメラマンとして、そんなご家族の気持ちにプロとして応える責任があると改めて感じました。

 

 

生後半年の赤ちゃんの身体的特徴は新生児のそれとは大きく違います。

そして、1歳の赤ちゃんとも大きく違います。

まさに、「今しかない」のオンパレードです。

 

うつ伏せができるようになり、それもその子によって得意不得意がある。

寝返りができるようになっている子もいれば、まだできない子もいる。

中には寝返り返りをもうマスターしている子もいる。

まだ1人では座れないからうつ伏せや仰向けで遊ぶのが楽しい。

まだ1人で座れないのに、誰かのだっこで座らせてもらいたい。縦抱きがいい。

背中には全人類に搭載されている背中スイッチがもれなくついていて、その子によってはセンサーのように発動する。

物がつかめるようになって、1人で遊べるようになって、とにかく口になんでも入れたい。

 

新生児期と一番違うのは、上記に挙げたような特徴が「まぁ全部人によるけど!」といったふうに個人差があることでしょうか。

 

要は、半年の赤ちゃんにはもうすでに個性(性格)があるのです。

だからこそ大人の撮影と同じように、被写体把握というものが必須となるのではないかと思います。

 

個人的に赤ちゃんの撮影で一番気にするのは、その子が「何を好きか」よりも「何が嫌いか」です。

大人だって嫌いなことされたら嫌じゃないですか。大人だって機嫌悪くなるじゃないですか。

だから、相手が嫌がることはやりたくないじゃないですか。

赤ちゃんだからって、そこの対応を大人と変える必要ってないんじゃないかと思うんです。

でも大人みたいに言葉で「自分韓国アイドル好きなのでそれについて話してもらえると嬉しいです!」って言えないじゃないですか。

「自分音のなるおもちゃ大好きなので激しめに鳴らしていただけると嬉しいです!あとくすぐりも!でも人見知り始まってきたんで遠目から初めてもらっていいですか!」とか言ってもらえないじゃないですか。言ってもらえたら本当に嬉しいですけど。笑

 

だからこそ、徐々に。こちらからのアプローチを徐々に、徐々に。反応を見て、見極める。

好きな体勢、嫌いな体勢は?好奇心は旺盛?怖がりさんかも?距離は遠いほうがいい?などなど。

徐々に、ただ確実に知っていき、撮影のための選択をする。それが私にできることであり、すべきことだと思っています。

 

光を見て、インテリアの選択をし、被写体と照らし合わせて、構成していく。

こと赤ちゃんは当然小さいですから、撮る場所や想定した画角によってはインテリアもその子に合わせて高さの調整をします。

 

 

今回撮影を行った日は天気も悪く光を求めて窓際にインテリアを組んだことを白状します。

そしてこの場所でドライフラワーを写し世界観を演出すること、狭い空間ながら層を作りできるだけ奥行きをだすことを意識しました。

また、かごの中に快適空間を作り半年の赤ちゃんが寄りかかりながらお座りできるようにして、赤ちゃん自身が背中に安心感を感じながら手が自由になるよう工夫をしました。

 

 

 

彼が大きくなって、言葉のコミュニケーションがとれるようになったら、

「あなた、このかごの中に座って遊んでたのよ」なんて、

かごを見せながらそんなことをしみじみ言う日がきっと来るのでしょう。

 

その時に「この写真を撮ってよかった」って家族に思ってもらえたら、

それはもうカメラマン冥利に尽きるというものです。

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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