Photogenic
所沢店
75個残せるように
投稿日:2021/8/31     更新日:2021/8/31
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Photo&write by Natsuko Takagawa
Coordi by Umi Watanabe
私は人が好きです。
高校生のときにただ何となく始めたファミレスのアルバイトで、自分が接客を好きなことを知りました。
20歳までは絵を描く仕事に就きたいと思っていたのですが、もしそれが難しかったらなるべく人と関われる接客業をやりたいなと漠然と思っていました。
今ライフスタジオにいて、色んな子たちやご家族と出会えて、好きになって、その想いを伝えられることがとても嬉しいです。
その伝え方は、言葉で伝えることもありますし、相互フォローしてるお客様のインスタにリアクションする数で伝えることもあります。笑
でも、やっぱり写真を撮っているので、写真でも伝えられる人になりたいと強く思います。
写真で伝えたい思いは何でしょう。
その子の可愛いところ。
笑顔や照れたり緊張してるところが可愛いとも思いますし、何てことないかもしれない日常の瞬間も可愛いとも思います。
ハッとするような目力に憧れることもあります。
好きなので、その子がその子であることにとても意味を感じるのです。
所沢店では、月に2度ほど写真の話をします。
その中で工藤さんから「その瞬間にどれだけ意味を持たせられるか」という話があったことがありました。
それは、その子の魅力を見逃さずに、何を伝えたくて、どう形に残すのかということだと思いました。
私はやっぱり子供たちと友達のように話すことが好きなので、たぶん笑顔の写真を撮ろうとすることが多いです。
でもその一方で、その子の魅力を表現しようとする時に何でもないふとした瞬間を綺麗に残したい、と思うこともすごく多いです。
笑ってるところももちろん好きだけど、あなたがただそこにいてくれるだけで皆嬉しいんだよ、というような想いを伝えたいと思っています。
じゃあそれをどう残すかというと、構成要素の話になってくると思います。
この写真のポイントは、光と構図だと思います。
光による立体感を考えると、カメラマンデビューした頃に教わった先輩の言葉が今でも頭に浮かびます。
「写真は平面だから、写真で立体感を出すには光を写さなきゃいけない。
暗い、明るい、暗い。この明暗差、光の層を写真に写すことで平面の写真にも立体感が出る。」
この写真の光の層は、2方向にあります。
右側から左に向かってだんだん暗くなる層と、
手前から奥の壁に向かっての層です。
右側から頬に光が白っぽく当たることで輪郭の立体感が出るのと同時に、写真が暗い印象になりすぎず柔らかい印象になっていると思います。
また、手前から奥に向けての層は、
扇子、頬、髪の毛、帯、壁、が
少し明るい、少し暗い、もっと暗い、とても明るい、暗い、という層になっています。
これによって、この1枚にぐっと立体感という厚みが出ています。また、帯にハイライトが当たってキラキラしていることで、より印象的になっているようにも思います。
あとは切り取り方です。
ふとした瞬間として残したいので、伏目を選択しました。
そして、この時は七五三の撮影だったため、おめでとうという気持ちが伝わるように、アップで撮る時も七五三であることが伝わるように切り取ります。
扇子と髪型、髪飾り、帯がバランス良く入るように対角線を意識しました。
ふとした瞬間にも色々あります。
もちろん笑顔もふとした瞬間のひとつです。
私がたくさん感じるその子の魅力を、ひとつも諦めず全部形に残せることを目指して、
出来れば75個の魅力を残せるように、笑
目の前の子達やご家族、一緒に撮影に入ってくれる人のことをしっかり見て、努力していきたいです。
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