Photogenic


所沢店
scrollable

コーディネートから生まれる一枚

投稿日:2019/4/14

1803 0

Photo by HIRO

Coordinated by yoko moriya

ライフスタジオの撮影ではカメラマンとコーディネーターと呼ばれる役割の二人組みで撮影に入ります。
カメラマンは言葉通り写真を撮る役割ですが、
コーディネーターの役割はお客様と撮影内容を決めたり衣装の提案をしたり、
撮影中に子供と遊びながら撮影をコントロールしたり様々であります。
写真館の中でもライフスタジオの特徴である部分かもしれません。

どういう写真にするか最終的な決定はカメラマンがシャッターを押す瞬間にあります。
でもそこに導くきっかけはコーディネーターが大きく影響することもあります。
この写真がまさにその写真。
一緒に撮影に入ってくれたようちゃんがしてくれた衣装コーディネートから導かれた写真でした。

被写体さんは7歳の七五三の撮影でとっても上手に指示に応えて楽しんでくれる子でした。
彼女の七五三撮影が終わって着替えをした時、コーディネーターで入っていたようちゃんはテンション高めにこう伝えてくれましたた。
「彼女に合わせて気合い入れてコーディネートしたから、奥の洋室で撮ってほしい!」
実際に着替えた彼女に会ってみると、彼女の魅力とそのコーディネートが合っていてすぐに撮影イメージへと繋がりました。

ナチュラルなテイストのワンピースの上にオシャレにセーターを着こなして、
ちょっと知的なお姉さんな印象にしてくれるメガネをつけて。
耳には大きめのイヤリングでおめかししながら、帽子は綺麗め系をちょっと外したベレー帽で可愛らしく。
ドレスや着物の非日常とは違う、でもいつもの日常感ともまた違う、
映画みたいな物語の中の彼女に変身させてくれていました。

「休日にちょっと背伸びしてオシャレに決めて、読書を楽しむ昼下がりの彼女の小さな物語」
そんなイメージがすぐに固まりました。
彼女を近くで見ながら創り出してくれたコーディネート。
あとはどんな写真にするのか、カメラマンがそのイメージを写真という形に表さないといけません。

通常、所沢店の奥の洋室はドレスのシーンで使うことが多く、ドレスのシーンもまだ残っていたのでカジュアルは別の部屋で撮ろうと思っていましたが、
ようちゃんが作ってくれた彼女の小さな物語のイメージが洋室にぴったりだったので洋室で撮ることに決めました。
写真の中で物語を語るために小物を準備します。
窓際で午後の光を浴びながらリラックスして過ごせるよう椅子とテーブルを置き、読書を楽しむイメージの本を準備。
より情景が伝わりやすいようにキッチンから色合いの合う白いカップを持ってきました。
光は午後の少し落ちかかった光が窓の向こうから差し込んでいたのを見つけ、その光を逆光で使うことにしました。
逆光の光は彼女の優しい性格表すように全体を包み込む淡い光となり、コントラストを低くした優しい色味にしてくれます。
また、少しフレアを入れることで日常的な一瞬を輝かす表現にもしています。
情景を語るように置いたカップはカメラの手前に置いて写真に立体感を出しながら、
前ボケとして彼女とカメラとの距離感を出して撮影者との繋がりを切れるようにしています。
あとは少し彼女に合わせた会話をしながら彼女の自然な表情が出る瞬間を探してシャッターを切ります。
少し口角の上がった優しい笑顔に彼女が表れているのを見つけました。

コーディネーターとカメラマンとで作る1枚の写真、75枚の原本。
ライフスタジオの撮影だから生まれるもので、その化学反応が起きた時は予想外の写真と出会えることもあります。
これからもそんなライフスタジオだから出会える写真を楽しんでいきたいと思います。

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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