Photogenic
所沢店
scrollable
「小さな違い」
投稿日:2017/9/9
1791 0
Photo by Kudo
Coordinated by Yoko Moriya
Written by HIRO
所沢店のパソコンの中に「Best photo」というフォルダがあります。
日々の撮影の中で撮影された写真で、
所沢店の写真の基準となるような写真をまとめたフォルダです。
5月から自分がそのBest photoを選ぶ担当を任されていて、
毎月全ての写真を見て選出をしています。
選出したその写真を毎月、先輩の工藤さんに見てもらい、
本当にその写真がBest photoに入るのに相応しいかどうか、
もしくは他に選出すべき写真はなかったのかを判断してもらうようにしていました。
そんな中で今回写真分析するこの写真は、
始めに自分がBest photoを選出をした時には選ばなかった写真でした。
最後に工藤さんに判断してもらった時に、工藤さんの方で追加をしてくれた写真です。
Best Photoの選定基準とされているものは、
まず「そつのない写真」という基準です。
写真の中に違和感がないかどうか。
その写真に不必要である要素が入っていないか、
もしくは必要な構成要素がその一枚の為に配置されているかということです。
この写真においても、そつのない写真ということではもちろん選出される基準だったと思います。
露出を高くして逆光をふんだんに利用し、光に包まれるような表現にしていること。
それと後ろ姿というイメージカット的な表現を組み合わせていること。
不必要な要素は省かれて整理されていること。
この写真の構成要素は、その写真の中に構成要素として存在する理由をもっていて、
それが合わさってそつのない写真となっています。
でも始めに選定した時、自分がこの写真を選ばなかった理由は、
この場所での後ろ姿というのは七五三の時によく利用される写真だったからです。
「Best photo」の選出基準のそつのない写真写真というのは1つの基準であり、
その中で更に何か写真としてプラスαの良さが際立つ写真を選んでいます。
自分には始めこの写真のプラスαが見えていませんでした。
この写真におけるポイントは首の角度です。
どこか首を傾げているような、そとを見上げているような仕草からは、
彼女の顔が見えなくても、彼女がどんな表情をしているのか想像を掻き立ててくれます。
きっとそれは彼女の中にある美しさが写真の中に表れたのでしょう。
昔で言えば大人の仲間入りとしてのお祝いの7歳の七五三、
そんな7歳の七五三で少し背伸びをして着物を着た大人な女性として、
凛とした美しい表情をしているんだろうという想いにさせられます。
もしこれが真っ直ぐに前を向いていたり、
横を向いていたりしたらまた違った印象をあたえるものになるでしょう。
分析的に考えると、左上の方を見上げていることによって頭に角度がついて、
頭から体にS字のラインが作られしなやかな動きの印象が作られます。
真っ直ぐに立っているとどこか作られたような不自然な違和感を生むことが多いですが、
頭の傾きにより自然さが生まれ、そこにプラスαの生命力が表れています。
違いはほんの小さなことです。
ただ上を向いているのか、左上を向いているのか、右上を向いているのか。
もちろん真っ直ぐに上を向いていたり、顔が見えるように見上げているのが間違いというわけでなく、
それぞれ表現として意味を持っていて、その被写体に相応しい表現方法があると思います。
撮影の中で工藤さんはこの瞬間にシャッターを切ったのは、
その小さな違いを感じ取り、その子の中から美しさを見出したのでしょう。
ただ普通の写真になるのか、それともプラスαが写し出された生命力のある写真になるのか。
それは大きな違いを作るとだけではなく、小さな違いから生まれます。
その小さな違いに、被写体の存在を見つけ出すことができるのかどうかだと思います。
自分ももっと小さな違いを敏感に感じ取ることができる目をもっと養っていきたい、
そんなことを考えさせてくれる一枚でした。
Coordinated by Yoko Moriya
Written by HIRO
所沢店のパソコンの中に「Best photo」というフォルダがあります。
日々の撮影の中で撮影された写真で、
所沢店の写真の基準となるような写真をまとめたフォルダです。
5月から自分がそのBest photoを選ぶ担当を任されていて、
毎月全ての写真を見て選出をしています。
選出したその写真を毎月、先輩の工藤さんに見てもらい、
本当にその写真がBest photoに入るのに相応しいかどうか、
もしくは他に選出すべき写真はなかったのかを判断してもらうようにしていました。
そんな中で今回写真分析するこの写真は、
始めに自分がBest photoを選出をした時には選ばなかった写真でした。
最後に工藤さんに判断してもらった時に、工藤さんの方で追加をしてくれた写真です。
Best Photoの選定基準とされているものは、
まず「そつのない写真」という基準です。
写真の中に違和感がないかどうか。
その写真に不必要である要素が入っていないか、
もしくは必要な構成要素がその一枚の為に配置されているかということです。
この写真においても、そつのない写真ということではもちろん選出される基準だったと思います。
露出を高くして逆光をふんだんに利用し、光に包まれるような表現にしていること。
それと後ろ姿というイメージカット的な表現を組み合わせていること。
不必要な要素は省かれて整理されていること。
この写真の構成要素は、その写真の中に構成要素として存在する理由をもっていて、
それが合わさってそつのない写真となっています。
でも始めに選定した時、自分がこの写真を選ばなかった理由は、
この場所での後ろ姿というのは七五三の時によく利用される写真だったからです。
「Best photo」の選出基準のそつのない写真写真というのは1つの基準であり、
その中で更に何か写真としてプラスαの良さが際立つ写真を選んでいます。
自分には始めこの写真のプラスαが見えていませんでした。
この写真におけるポイントは首の角度です。
どこか首を傾げているような、そとを見上げているような仕草からは、
彼女の顔が見えなくても、彼女がどんな表情をしているのか想像を掻き立ててくれます。
きっとそれは彼女の中にある美しさが写真の中に表れたのでしょう。
昔で言えば大人の仲間入りとしてのお祝いの7歳の七五三、
そんな7歳の七五三で少し背伸びをして着物を着た大人な女性として、
凛とした美しい表情をしているんだろうという想いにさせられます。
もしこれが真っ直ぐに前を向いていたり、
横を向いていたりしたらまた違った印象をあたえるものになるでしょう。
分析的に考えると、左上の方を見上げていることによって頭に角度がついて、
頭から体にS字のラインが作られしなやかな動きの印象が作られます。
真っ直ぐに立っているとどこか作られたような不自然な違和感を生むことが多いですが、
頭の傾きにより自然さが生まれ、そこにプラスαの生命力が表れています。
違いはほんの小さなことです。
ただ上を向いているのか、左上を向いているのか、右上を向いているのか。
もちろん真っ直ぐに上を向いていたり、顔が見えるように見上げているのが間違いというわけでなく、
それぞれ表現として意味を持っていて、その被写体に相応しい表現方法があると思います。
撮影の中で工藤さんはこの瞬間にシャッターを切ったのは、
その小さな違いを感じ取り、その子の中から美しさを見出したのでしょう。
ただ普通の写真になるのか、それともプラスαが写し出された生命力のある写真になるのか。
それは大きな違いを作るとだけではなく、小さな違いから生まれます。
その小さな違いに、被写体の存在を見つけ出すことができるのかどうかだと思います。
自分ももっと小さな違いを敏感に感じ取ることができる目をもっと養っていきたい、
そんなことを考えさせてくれる一枚でした。
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