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青山店
我が家も、こんな一枚を撮ってもらいたかった。
投稿日:2026/10/14
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LIFESTUDIO AOYAMA
Photographer:徳増
Coordinator:永井
この写真を見たとき、真っ先に思ったこと。
「我が家も、こんな一枚を撮ってもらいたかったな。」
不思議なことに、撮影者としての感想ではありませんでした。
こう撮りたい。ああ撮りたい。
この光をどう使ったのだろう。
どうやって、この構図をつくったのだろう。
そんなことよりも先に、純粋に被写体側の気持ちになっていました。
こんな写真が我が家にもあったら、きっと素敵だったろうな、と。
個人的な意見ではありますが、この写真は、いわゆる写真館のセオリーとは少し異なる一枚だと思います。
全員がしっかりカメラを見ているわけでもなければ、全員の顔にきっちりピントが合っているわけでもない。
それでも、どうしようもなく素敵に思えるのです。
ふと、専門学生だった頃のことを思い出しました。
VFXの授業で、講師が話してくれたジープのCMの話です。
砂漠を颯爽と走り、カメラに向かってくるジープ。
その映像に、後からエフェクトを加える。
それも、あえて一瞬だけピントをぼかすというものでした。
「一瞬カメラマンがピントを外すことで、リアリティを出すんだ。」
そんな話だったと記憶しています。
それが映像表現として正しいのか、今でもよく分かりません。
ただ、当時の私は妙に納得したのを覚えています。
完璧に整えられた映像よりも、ほんの少しの不完全さがあることで、かえってその場にいるような感覚が生まれる。
おそらく、この写真にも近しいものがあるのだと思います。
お父さんも、お母さんも、そして真ん中のお子さんも。
誰ひとりカメラを意識していないように見える。
そこにあるのは、写真を撮られるための表情ではなく、家族で笑い合っている、ただその瞬間です。
そして、こういう瞬間ほど、狙っても狙いきれないものなのだと思います。
もちろん、偶然だけで撮れる写真ではありません。
光を読み、配置を考え、距離を決める。
コーディネーターと一緒に空気をつくり、いくつもの構成要素を丁寧に準備していく。
その先で、ようやく出会える偶然がある。
そして、その一瞬を逃さずシャッターを切る胆力がある。
準備したからといって、必ず出会えるわけではない。
出会えたからといって、必ず残せるわけでもない。
写真というのは、つくづく難しくて、面白いものですね。
きっと、このご家族にとっては何気ない笑い声のひとつだったのかもしれません。
でも、いつかこの写真を見返したとき。
「あの頃、こんなふうに笑っていたんだね。」
そんな会話が生まれたら、これ以上素敵なことはないと思います。
技術で準備し、偶然に出会い、感性で残す。
徳増さん、永井さん。
こんな一枚を残せることが、ただただ羨ましいです。
そして、やっぱり思うのです。
我が家も、こんな一枚を撮ってもらいたかったな。
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