Staff Blog


青山店
scrollable

「子どもと、その少し先。」

投稿日:2026/9/1     更新日:2026/9/1

15 0

lifestudio AOYAMA
photo:gomei
codi:nagai

■ 客観|写真をどうつくったか

10歳くらいになると、幼い頃とは顔つきも少しずつ変わってきます。頬や鼻、まつ毛、唇など、横顔にその子らしい輪郭が見え始める時期でもあります。そこで今回は正面から表情を追うのではなく、あえて真横から大きく切り取りました。笑顔だけでは残しきれない、今の顔そのものを写真に残したかったからです。

構図はかなり大胆に寄り、顔の左側を画面から切っています。一方で、視線の先には大きな余白を残しました。顔をすべて説明するのではなく、必要な部分だけを見せることで、自然とまつ毛や鼻筋、唇へ目が向かいます。この年齢だからこそ見えてくる横顔の美しさを、シンプルに強調しました。

表情も、笑顔を求めることはしませんでした。目を伏せた何気ない瞬間には、普段の無邪気な表情とは違う、少し落ち着いた雰囲気が現れます。何かを考えているようにも、ただ静かにそこにいるだけのようにも見えます。そのどちらとも決めつけられない表情を、そのまま残すことを選びました。

光は横顔の立体感が出るように、顔の正面側からやわらかく入れています。強い光で形を作るのではなく、額から鼻筋、唇、顎へと続くラインを自然に浮かび上がらせました。背景もできるだけシンプルにすることで、装飾ではなく、光とその子自身だけで成立する一枚を目指しました。

10歳の撮影では、まだまだ楽しく、無邪気に笑う姿もたくさん残したいと思っています。ただ、それだけでは今のすべてを残したことにはならないかもしれません。だから撮影の中に一度、動きや会話を少なくする時間をつくりました。その静けさの中で見えてきた表情を、ジュニア撮影の一つの大切な要素として残しました。


■ 主観|この写真に残したかったもの

10歳という年齢は、不思議な時期だと思います。少し前までと変わらず無邪気に笑っていたかと思えば、ふとした瞬間に驚くほど大人びた表情を見せます。子どもであることに変わりはないのに、その内側では少しずつ何かが変わり始めています。その変化そのものを写真にできないかと考えました。

この写真で惹かれたのは、伏せた目線でした。笑っているわけでも、何か特別なポーズをしているわけでもありません。それでも、長いまつ毛や少し結ばれた唇を見ていると、幼い頃にはなかった静かな感情が見えてくるように感じます。それは本人にもまだ言葉にできない、成長の途中にある心なのかもしれません。

子どもの写真を撮っていると、どうしても「笑顔」を一つの正解にしたくなります。もちろん、思いきり笑う10歳の姿も、その子らしい大切な記録です。ただ、楽しい、嬉しいだけではなく、考えたり、迷ったり、少し恥ずかしくなったりすることも増えていきます。そんな心の変化もまた、この年齢にしか残せないものだと思います。

だから、この一枚には大きな出来事は必要ありませんでした。目を伏せたこと、光が横顔に触れたこと、そしてその瞬間にシャッターを切ったこと。それだけで十分でした。写真を見る人が「何を考えていたんだろう」と想像できるくらいの余白を残すことで、表情の奥にある心まで感じてもらえたらと思います。

いつかこの写真を見返したとき、「10歳の頃はこんな顔をしていたんだ」と感じてもらえたら嬉しく思います。子どもから大人へ急に変わるのではなく、その間には確かにこんな時間がありました。無邪気さをまだ残しながら、その少し先へ進み始めている。その境目にいる今を、この横顔に残したかったのです。


■ 最後に

10歳は、まだ子どもらしさをたくさん残しながら、その中に少しずつ大人びた表情が混ざり始める時期です。

思いきり笑う顔も、無邪気にはしゃぐ姿も、もちろん大切に残したい。
でも、それと同じくらい、ふと黙った瞬間や、何かを考えている横顔にも「今」が表れるのだと思います。

成長は、ある日突然やってくるものではありません。
こうした小さな変化を一枚ずつ拾いながら、その子が少しずつ次の自分へ向かっていく姿を残していく。

ジュニアの写真では、そんな**「子どもと、その少し先の間にある時間」**も大切に撮っていきたいと思います。

この記事をシェアする

美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

撮影のご予約はこちらから

スタジオ予約

お役立ち情報をお送りします

新規会員登録

Official SNS

  • Instagram
  • sns
  • Instagram
  • Instagram
/