自分という人間を一番知っているのは自分しかいない。

 

そう今までは思っていました。言葉や行動に表さない限り周りの人には伝わるわけないと。

でもそれは違っていたと最近では思います。

自分の中にあるものは自然と周りに影響しているからです。

 

ものを取るという動き一つにしても感情が乗っていると思うのです。

喜び、悲しみ、怒り様々な感情が乗ります。

特に子供のうちに動きがもたらす感情に自分自身で気づくのは難しいものです。

親だから気づく表情、仕草、などがあるように自分より自分の周りの人の方がその小さな変化に気づいているかもしれません。

 

この写真もその要素が含まれた一枚だと思います。

後ろの花に興味を持っている女の子ですが、手には自分で外した花冠があります。

 

この子にとって花冠はこのときは必要のないものだったのかもしれません。

ですが、どこかに放っておく訳でもなく大事に手放さずに持っています。

そこにこの子の自分が表れていると思います。

 

この写真が良い写真に見えるのはそれが現れているからだと考えます。

ただの後ろ姿ではなく、この子にしか出すことのできないもの。

 

それを逃してはいけないと思いました。

咄嗟に合わせて撮るだけでなく、この子ならではの感情の乗った動きを写す。

常にその感情を持ってシャッターを押していきたいです。