Photogenic
所沢店
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投稿日:2024/3/31
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photo&wright by yoko , coordinator by narumi
毎日撮っている同じインテリアでも、光や被写体、あるいはテーマなどによって、その時の写真に取り入れる要素には違いが発生してきます。
自然に発生するというよりは、撮影者によって意図的に違いが発生するといった方が良いかもしれません。
そう、どんな写真でも大事なのは、いわゆるフォトジェニックに例外なく共通してあるのは、そこに撮影者の意図があるか否かではないでしょうか。
偶然撮れた後付けの理由ではなく、そこに至るまでの意図と準備があったのかどうか。
そこに大きな違いがあるのではないかと、最近常々思います。
ただ、勘違いしてはいけないのが、それさえあればいつどんなときでも自分の撮りたい写真を撮っても良い(チャレンジしても良い)というわけではないということです。
被写体の気持ち、そのご家族の気持ちが後付けになっては決していけないのです。
私たちはプロの、ライフスタジオのカメラマンなのですから。
・・・などととても偉そうなことを我が物顔で書いていますが、私自身はと言いますと、この考えがようやっと心に染み付きこうやって胸を張って自分の考えとして言えるようになったのは本当につい最近のことです。ええ、大変お恥ずかしながら。
なぜなら私は自他共に認める「オーソドックス極め系カメラマン(重すぎる想いで感動プラスα系カメラマン)」。
これは以前のフォトジェニックにも書いたことのあることではありますが、自分から新しいものを生み出すことが大変苦手だという自負がございます。
なので入学写真ともなると、そもそも発想が、
・ホリゾントでビシッと1枚!
・子供らしく元気な感じ!
・ランドセルが目立つように・・・目立つように・・・。
・どこからどう見ても入学記念がわかるようにしないと・・・。
といったところから抜け出せないままでいました。
そう、これまた大変お恥ずかしながら薄情いたしますと、私は入学記念写真についてそれほどまでに深く考えを巡らせたことがなかったのだと思います。
だからこそ、この度は非常に頭を悩ませながら、抱えながら、入学写真のフォトジェニックとは何ぞやと人に相談しながらも考え抜き、ひとつ辿り着いたのがこの1枚になります。
フレーミングに違和感が出ないよう、下両端に同じ重みと固さのものを配置。
入学写真の大切な要素であるランドセルが隠れないよう、ただ、「イメージカット」となるようにインテリアの一部としてなじませる。
なにより大切にしたのは、「この子だから」「所沢店だから」という部分です。
それを置き去りにしてしまったら、この写真はただの私のエゴとなってしまうと感じていました。
考え抜いて写真を撮るということは非常に脳みそに汗をかきます。いつまで経っても慣れることはなく、ただ心地の良い汗です。
汗をかくことに慣れることがないよう、常に刺激を自分から求められるよう、思考と表現に限界などないのだと、改めて心に刻みつけたいと思います。
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