子どもがふとしたときに出る動きやしぐさ、表情は興味を引くものがあります。

自分はこのふとした瞬間が好きでたまりません。

 

しぐさだけでなくカメラ目線の時にもその瞬間は現れるものだと思います。

いつもと違う場所でカメラを見るという行為は普段と違う行動の1つです。
 

しかしながら、自分は違和感のように感じるこの行為こそが子どもの在るべき形だと気付かされました。

 

人はこの星のもとに生まれた瞬間から視覚というものが学習されていきます。

三歳にまで成長するとほとんどの子供が大人と同じくらいの世界が見えるようになります。

今まででは見えなかった世界に対してどう動くかは子どものよって無数に存在するのです。

 

自分の写真はこの違和感というものが多くをピースを形成しているのではないかと思います。

この写真はその違和感が生み出した1枚だと思います。

 

”着物の時にうつ伏せをして撮るということ”

 

これが自分の中では普段と違う違和感でした。

しかしこの違和感がこの子の在るべき形と交差し、まじりあった瞬間この写真が生まれました。

その時この子の在るべき形をシャッター越しに感じることが出来ました。
 

ファインダー越しに見えるこの子のまっすぐな目と脱力感によって自分にとっての違和感がこの子のこの写真の在るべき形になったそんな1枚です。

 

 

photo &  write by Fumiya Miyazaki