Photogenic
所沢店
新しいを見つけること。
投稿日:2023/12/25
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Photo by Yoko , Coordinator by Kurumi
いつも写真分析を書くと、「良い悪い」「らしいらしくない」なんてことを書いてしまう私ですが、果たしてこの写真はどうなのでしょう。
私らしいのか、私らしくないのか。
らしいのがいいのか、らしくないのがいいのか。
いつもいつもゲシュタルト崩壊です。
決まった答えがないからこそ、写真は楽しいし、だからこそ自分だけではなくみんなで話すことでいつもと違う何かが生まれるんですね。
いつもと違う何か、変わらない何か。私はこの2つが写真に表現できたらと思っています。
ライフスタジオの写真に求められているもの、「非日常」。
でも、自然な姿というのは「日常」の中にある。
「非日常の中の日常」。言葉遊びのようだけれど、これが写真に残ったのなら、それは素敵なことだと思います。
そして、それができるのがカメラマンとコーディネーターなのではないでしょうか。
所沢店のインテリアは更新されていきます。
シックな部屋はドライフラワーの華やかな部屋に。
砂場の部屋はモダンなインテリアに。
そのおかげで写真もどんどんブラッシュアップされ、更新されていきます。
ですが、この写真が撮られた壁は昔から変わりません。
置いてあるオブジェや床は変わっても、壁だけは昔のまま、良さを残しています。
夕方、自然光のない空間。ドレスをシックにアレンジしたコーディネート。
被写体は、赤ちゃんの時から知っている彼女。
この空間で、私の新しいと彼女の新しいを混ぜたら、「非日常の中の日常」というものが見えるかもしれない。
今までのものと新しいものを混ぜるには、私には勇気のいることです。
でも、イメージはある。その状態からのスタートでした。
光と配置と位置どり。大事にしたのはその3点です。
自然光がないこの空間では光は作るのものになります。もしかしたら自然光を見ることよりも、自らいいように作る方が簡単かもしれません。光のことだけを考えれば、ですが。
写真の重さが偏らないように、左右に置くオブジェクトのバランスを考えます。
無駄な空間を空けないように、また、埋めすぎて重くなりすぎないように。
前ボケは邪魔にならない玉ボケ。メイン光として利用している電球の光とのリンクと、メインオブジェの月との世界観を大事に。
私にとってこの写真の何が新しいか。
これは私にとってだけ、ですが、横写真であることです。
この場所での横写真というのは私が所沢店にいる7年間であまり見ない構図でした。
絶対に横写真撮るぞ!という意気込みで前述したような組みをしたわけではなく、ただ良い意味で漠然と、横写真を組み始めた自分がいました。
新しいことは怖いけど、ハマった時はとても楽しい。
非日常の中の日常、それはもしかしたら私の中だけの感覚かもしれないけど、大切にしていきたいと思う気持ちです。
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