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赴くままに

投稿日:2023/8/20

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photo & Write by yoko , coordinator by Narumi

 

 

 

この写真を撮れたとき、というか、この瞬間が目の前に広がったとき、「あ、そうだ。私の好きってこんな感じだった気がする」、みたいな、そういう気持ちを思い出しました。

 

 

 

柄にもなく悩みを抱えた7月。

悩みという悩みではないけれど、ただ漠然と、「私の好きな写真ってどんなのだっけ」みたいな。

良い写真悪い写真とかそういうお話ではなく、ただ、「私の好きな写真」「私らしい写真」というところに対して久しぶりに頭を抱えました。

恐らく自分自身の環境や立場の変化からくるものだったのだと思いますが、ええ、柄にもなく頭を抱える日々がありました。

そして、これまた珍しくvolvoさんに「原本見てください!」なんて声をかけるほどその時の私は切羽詰まっていたのではないかと今になっては思います。笑

 

固めてから動かすか、動かしてから固めるか。

そんな話をしていただきました。

 

もちろん年齢やその子の性格によってケースバイケースではありますが、私はどちらかといえば動かしてから固めるタイプなのではないかと考えます。

 

要は、ここ最近の私の悩みの原因というか、自分で抱いていた違和感の正体はそれだったわけです。

volvoさんからいただいた「最近のようちゃんの写真は不自由そうだね」の一言で目の前がそれはもうバーンと開けたわけです。

また余計なことで自分で自分を悩ませていたぞ、と。笑

慣れないことをしていたとまでは言いませんが、それこそ、らしくないことをしていたなぁと。

 

その翌日に出会った姉妹、この写真、この表情。

彼女らしさ全開の笑顔、関係性が見て取れるような感情の発露。

もちろん「おでこくっつけられる〜?」というような声かけはしました。

当初は目を閉じて、静かに微笑み合うような2ショットを予想していて、もちろんそのカットもとっていましたが、「私らしい」「彼女たちらしい」瞬間は、この感情が表に出ている方だろうと。

 

私が計画を立てて、その通りのことだけをさせていたら、きっとそれは私というカメラマンのエゴでしかないのでしょう。

それは私が一番嫌っていることであり、なのに意識しないとそう傾きかけてしまうジレンマです。

 

この写真、彼女たちと出会ってこの瞬間を一緒に過ごしたことで、私らしい写真を思い出すことができました。

 

きっとまた数ヶ月もすれば同じようなことで頭を抱える日が来るんだろうなぁと思っておりますが(笑)、

そんな悩みと解決を繰り返すことで、私という人間が形成されていくのだろうと思う今日この頃です。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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