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所沢店
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写真分析「際立つ」

投稿日:2023/7/7

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Photo by Yoko , Coordinator by Kurumi

 

先日、所沢店で写真の話をしました。

面白いもので、1枚の写真に対しても全員が違う意見を持っています。

 

良いと思う写真はどれか。それはなぜか。そもそも良い写真とは何か。

足りないものは?引くべきものは?エトセトラ。

 

「ほら、1枚の写真だけを見ても、これだけ違う意見が出てくる」

「だから良い写真を決めるということは、とても難しいんだよ」

 

Volvoさんのその言葉を聞くのは私にとってきっと初めてではなかったけれど、改めて刺さるものがありました。

 

私にとって良い写真とは?そもそも私にとって「良い」とは何か?

「良い」=「好き」なのか?では写真の良し悪しとは結局好みなのか?

そうとは決して言い切れない。なぜなら、「好き」はその時の感情や環境、流行り廃り、時代に合わせて変わるものだと思うので。

でも「好き」というのはとても大事な感情で、なくしてはならない要素だとも思う。

こういう問答を自分でしていつも辿り着くのが、「結局誰にも共通する1つの答えってないのかもしれないなぁ」「でもその答えの無いところが楽しいんだよなぁ」というところ。

 

つまるところ、私は写真について問答することがただ好きなだけなのかもしれない。

 

 

 


 

 

被写体は20歳、成人式。

 

着物、半襟、帯、帯締め、帯揚げはお持ち込みで、被写体の彼女のトータルコーディネート。

襦袢の黒襟は着付けの先生が合わせてくれた。

髪型は本人自慢(多分。笑)の金髪ボブ。

それに合わせた髪飾りは大きなオーガンジーのお花。

 

全てに彼女と着付けの先生のセンスを感じる。

 

写真を構成する要素として、コーディネートは非常に重要な部分であると考えます。

特に、成人撮影にもなると、ご本人の好みと希望。それに加えてこちらからの提案が重要です。

 

袖の黒い赤振袖。黒い帯。帯締めと帯揚げは濃い緑。最高でしかない。

今回私と着付けの先生のこだわりポイントが帯締めの位置。あえてのど真ん中です。最高です。

何が最高って、対称なんですよ。「和」を推した振袖に、線対称となるように帯締めの結びを合わせる。

この隠れたこだわりが大変素敵。振袖撮影は、本当にみんなで作り上げていると思う。

 

 

被写体の彼女自身の魅力と、コーディネートの魅力。

写したいものが多すぎて、構成要素を足し算だけではなく引き算していかなければならない。

それが重要課題でした。

 

選んだ場所はガレージ。その中でもこの1枚には、彼女と壁以外何も写っていません。

大人の撮影は終始思考を回し、脳みそに汗をかきながら撮影をする私ですが、この時だけは割と違和感なくスムーズにシャッターを切った気がします。

 

なぜなら、おそらく、違和感がなかったから。

 

違和感の排除をするための画角調整。それを行った結果、格子になっている壁のこの比率と、着物の入れ方が定まりました。

 

「違和感のない写真」。それが私の目指す1つの指針です。

気がつくと足し算ばかりしがちな私。でも、好きな写真は上手な引き算のされた写真。

 

計算が得意な人になりたいですね。笑

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