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投稿日:2023/7/3

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coordi by Kurumi matsuda

photo&Write by Tatsuhito goto

 

「写真の質を決める一番のポイントはシャッターを切る前にどこまで完成形を想像できているか」

 

これは我らがVolvoさんの過去のブログにてつづられていた一文です。

私は撮影に臨む前に毎回この言葉を思い出し、ある程度のイメージを持ちながら撮影に入らせていただいております。

もちろん、相手は子供なのですべてイメージ通りにすすむわけがなくて様々なハプニングが複合的に重なり良い写真が生まれることも少なくはありません。

むしろ普段の撮影においては色々作り込みすべてを考えて撮る方が難しいとすら感じてしまいますが、

今回の写真は私の頭の中のイメージをそのままに表現することが出来ました。

 

【ドレスを着た子供が、まるでお花に囲まれた中で遊んでいるかのような1枚】

 

このイメージを具体的に写真に起こすために自分が考えていたことはいくつかあります。

 

まず、写真を構成するうえで一番大事のものは何だろう?

そう、光です。メインの光は逆光or半逆光で撮るとあらかじめ決めていました。

理由は、被写体の顔の輪郭をしっかりと表現しつつ、被写体を囲んでくれているお花達の輪郭も光で綺麗に見せたかったからです。

ですがそれだけでは被写体のお顔は暗くなってしまいます。

そこで出てくるのがフィルインライトの役割を担う窓からの自然光です。

これによりメインライトだけでは回りきらない部分に光を送れると想定しました。

更にそれでも少し暗くなると考え、事前に電池交換し光るようにセットしておいたランタンも持ってもらいました。

多少ではありますが、このランタンの光も被写体の顔を明るくしてくれる1要素になっていると思います。

ランタンの効果はそれだけではありません、

この光るアイテムを渡された子供はどんな気持ちになるでしょうか?

シンプルに楽しく、嬉しい気持ちになると思います。

そう、自然な表情も出やすくなると考えました。

実際、この写真に写る彼女もかなり緊張していましたが、コーディネーターのくるみんのおかげもあり写真のような自然な笑顔を引き出すことが出来ました。

 

私自身ここまで細分化して写真を考え、実際に想定して行動に移せたことが今までなかったのでとても新鮮でした。

こういった様々な条件を自分で瞬時に考え作れるようなカメラマンになりたいです。

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