Photogenic
所沢店
「Olivia -Liberty-」
投稿日:2021/12/28
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Photo by volvo , Coordinator & Write by yoko
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ライフスタジオは写真館を
美しさを表現し、思い出を記録する、
楽しい遊びの空間
と定義します。
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彼女との出会いはもう4年ほど前になります。
共に撮影をした回数は6回。
それでも私は彼女のことを知りきれていないし、恐らく彼女も私のことをさほど深くは知らないでしょう。笑
なんだかとっても、不思議な関係。
それはきっと、彼女が常に自分らしくあり、自分の世界を生きているからなのだと思います。
彼女にとってライフスタジオは自分の世界の一つであり、私という存在はその中の登場人物の1人に過ぎないのです。
だからこそ、彼女の美しさを表現することが可能になるのだと思います。
彼女との撮影では、こちらに主導権があるようでない。ええ、ないのです。少なくとも私には。笑
ヒラリヒラリと私の言葉を交わし、プラスαどころか斜め上を行く彼女。
もちろんコーディネーターとしてもどかしい場面もあります。
しかし、その過程の中に、彼女の美しさはあるのです。
形をバチっと決めて、角度を指定し、ポーズを固める。やろうと思えばそれもできるでしょう。
でも、その写真に彼女の自由は表現されているのでしょうか?
もちろん、時と場合により、こちらが決めることが適している時もあります。間違っている、というわけではありません。
ですが、彼女の場合は、それをやりすぎてしまうと「生きた写真」にならないのです。
よく言う、「その子らしさ」というものが感じられなくなってしまう。
もちろん、それを優先しすぎてそもそも撮れない空間になってしまったり、カメラマンに自由がなくなってしまうのは本末転倒、コーディネーターの力量不足です。
が、その均衡を保ちつつ、被写体の自由を止めることなく、その一瞬を残すことができたら。そんな素敵なことはありません。
この写真は、彼女が自らここでこれをすることを決定し、カメラマンであるvolvoさんがインテリア・光・画角等々、一番適したものを導き出した時に残された「瞬間」の記録です。
この時の彼女の中に、いい意味でカメラマンもコーディネーターもいないのが伝わってくる。だから、この写真はいいのです。
私は自分がカメラを握っている際には被写体に介入しすぎてしまう癖があります。もちろん良くも悪くも、ですが。
だけど、私はいい意味で存在感のないカメラマンになりたいとも思っています。
私の撮りたい写真は?
なりたいカメラマン像とは?
この写真分析を書きながら、そんなことを考えます。
会うたびにいつも私の一歩先を進んでいくオリビア。
必死に追いかける私。
いつか、私も彼女の自由を写せるようになれますように。
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