Photogenic
所沢店
Harmony
投稿日:2021/11/27
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Photo by Volvo , Coordinator & Write by Yoko
コーディネーターというお仕事は、ただお洋服をご提案するだけではなく、空間や時間すべてを整えるお仕事である。と、私は思っています。
というのは、今までの写真分析でも飽きるほど書かせていただいておりますね。笑
なので、今回は私の思う衣装提案について少し書かせて頂こうと思います。
ライフスタジオに来るお客様は、日常と、その中にある非日常を、写真と時間(空間)を通して楽しみに来てくださるのではないかと思います。
その大事な構成要素のひとつがライフスタジオでコーディネーターから提案させていただく衣装です。
「想像のしやすい、いつもみたいな服がいいな」という方もいらっしゃれば、「いつもは着ないようなお洋服が着たい!」という方もいらっしゃいます。本当に様々です。
だからこそ私達コーディネーターはお客様の期待と希望に耳を傾け、被写体であるその子自身に目を向け、自店舗のインテリアや季節などを加味したうえでベストなお洋服を提案させて頂いています。
つまり何が言いたいかというと、衣装提案ひとつにしても誰か一人のエゴではいけないということです。
例えば極端な話、「私は絶対これが似合うと思うのでこれを着てください!」といって、本当はドレスが着たいと思っている子にパンツスタイルを強要するのはハッピーではないよね、というおはなし。
ご家族や本人の希望に寄り添い、被写体のイメージに合う衣装を思考し、かつインテリアに合うよう組み立てる。
それに加えて、欲張りな私はこうも思います。
「できれば、カメラマンさんの写欲(イメージ)もかきたてたい」と。
ご家族の皆さまや被写体ご本人、それにカメラマンさんから「このコーディネートいいねぇ」なんて言ってもらえて、尚且つできあがった写真がこんなにも被写体とインテリアとの調和がとれていたならもう、本当にコーディネーター冥利につきます。
もちろん、いわずもがな衣装が全てではありません。
衣装というのは写真における1つの要素であり、それを考えるのはコーディネーターの数あるお仕事のうちのたった1つであり、それでいて絶対に抜けてはいけない大事な構成要素です。
この子だから、このご家族だから、今のこの季節、このインテリアだから。
理由を忘れてはいけません。
衣装提案とはただ衣装を作るだけのことではなく、「誰か」の事を考えて行うべきことだと私は思います。
その子やご家族への想い、衣装への想い、写真への想い、エトセトラ、エトセトラ。
そういった色々な想いが重なりあって、ライフスタジオの写真は出来上がっていくのだと私は考えます。
この写真が撮られたのは、そういった想いが改めて私の中に募った撮影で切り取られた1枚です。
日々、あっという間に過ぎていくけれど。
日々、同じ日など一度もないものです。
この大切な想いを、ずっと、忘れないようにしていきます。
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