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仕草とタイミング

投稿日:2021/7/31     更新日:2021/8/1

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photo by Natsuko Takagawa

coordi by Umi Watanabe


 

1人の写真の時もそうですが、きょうだい写真のときもその子たちらしさが見える写真を撮りたいと日々思っています。

写真から声まで聞こえてきそうな、それぞれのらしさだけではなく、関係性まで写したいです。


 

固めすぎずその子たちらしさを残したい。

その子らしさというのは、やっぱり仕草の途中に出る物だと思います。

きょうだい写真の場合もそれは同じで、ただ、写したいものが個人のらしさだけではなく、お互いの間にある関係性も加わっているため、

撮影時には2人が関わる仕草を誘導する仕掛けが必要になります。


 

写真のお兄ちゃんは、もうジュニアと言われる年齢でした。しっかりしていて、恥ずかしさからそっけない態度をとってもおかしくないお年頃のはずなのに、優しくつきあってくれるお兄ちゃんでした。

反対に妹ちゃんは、私たちとも喋ってくれるけど写真になると少し緊張気味の様子でした。


 

そんな2人の写真を撮るにあたって、カメラのおもちゃを渡しました。

最初のイメージとしては「撮りあってる2人」で、どっちがカメラ持ってもいいな〜と思っていたのですが、

お兄ちゃんに渡した瞬間、妹ちゃんが笑いながらですが嫌そうにお兄ちゃんを払いのけるような仕草が出ました。

 

あ、これは妹ちゃんらしさも2人の関係性も出そうと思い、「じゃあ、お兄ちゃん妹の写真撮っちゃって〜!」とお願いしました。

 

すると、お兄ちゃんが少しいたずらな顔で、わざとグイッと妹ちゃんの顔を覗き込み、妹ちゃんは結構な勢いでカメラに手で蓋をしました(笑)


 

仕草の途中で撮る、ということを頭の中で繰り返しながら、じゃれあう2人を撮りました。



 

私はこの子達のこの表情と、関係性が好きで、偶然生まれたこの仕草から見える性格も好きです。

その仕草がより際立つように、仕草が生まれる前に画角と明暗差や露出を決めて、2人だけの楽しそうにじゃれあう瞬間をこっそり覗いている、というような空間を表現したかったので、左に大きく緑の前ぼけを入れました。


 

 

先日、ボルボさんから「写真だから良い写真になった、と言えるような写真を撮る」というような言葉を言って頂きました。

写真であるということが付加価値になるような写真。

 

笑顔だけだったら、動画でも良い。

写真だから、表現によって被写体の魅力を倍増させられる写真。

第三者に伝えられる写真。



 

今回の2人のこの写真もそうであったら良いな、と思いますし、これからもそんな写真を目指して写真と人と向き合っていきたいです。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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