Photogenic
所沢店
おすそわけ。
投稿日:2021/2/24
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Tokorozawa photo
photo by Aimi./codi by yoko.
パパとママ、ママの妹さん、そしておじいちゃんの古希祝いのため一緒に来てくれた男の子。
来店した時から、はじめましての私たちと楽しくお話してくれて、
愛されて愛されて育ってきたんだろうな、と温かくなれる子でした。
七五三の撮影から始まって、すこし緊張した面持ちだったのが、家族といる時間が増えるにつれ、
どんどんと明るく元気に、そして面白くなっていきました(笑)
家族写真もたくさん撮って、彼の緊張もほどけて、
コーディのようさんの空間づくりと距離感づくりは変わらず絶妙で、私と彼も程よい距離感を作ることができました。
家族写真のときは、変わりばんこでくる家族ひとりひとりと楽しそうに、
その人としたい話をして、その人の触りたいところに触れて、
「愛されてきた」といいましたが、彼も家族を大好きで、「愛している」んだろうなと想像できました。
標準レンズでこうやって被写体によるためには、お互いに切れない糸をつないでおかなければなりません。
大きくて黒いレンズが近寄っても平気でいてくれる安心感を与えるためには、過ごした時間の濃密さが必要だからです。
おじいちゃんの古希祝で!とおそろいのお洋服を手配したママさんはじめ、ご家族一同のその温かい空気は、
彼をリラックスさせてくれて、素に近づけてくれていました。
その明るい雰囲気に後押しされて、私たちもご家族の輪により一歩踏み込むことが出来ます。
そうやってご家族の絆を一緒に感じて、このときの被写体である彼にもっと近づいていく。
明るく、ときおり見せるドヤっとした表情も面白い、ノリノリなこの男の子を
「天真爛漫な男の子」そう一言で表現することもできるし、それだってとても魅力的です。
しかしファインダー越しの彼は「彼らしさ」以上に、彼のバックグラウンドである「家族」という力強く美しい関係を
強く強く感じさせてくれました。
私達がするべきなのは、そうやって目の前の被写体の外見の愛おしさはもちろん、内面の美しさや、まつわるストーリーをみつけて、丁寧に構成していくことだと思います。
ママとパパにそっくりなお顔。
お姉さんとお話してる時のいたずらっ子な笑み。
おじいちゃんと一緒にいる時の、思わずこちらもすっと過去の子供の自分を思い出してしまうような甘えた表情。
気付けば私は、「愛し愛される」という幸せの形を、
ファインダー越しの私にこれでもか!と、動きや表情で伝えてくれる彼にとっても惹かれていました。
心の距離は被写体と撮影者の距離…といいますが、、(もちろん状況によりいろいろ事情は違います)
まさにこのとき私は彼に「近づきたい」気持ちを明確に持って標準レンズを構えました。
家族写真という大きな枠組みから飛び出した彼を切り取っていく時間。
カメラ目線。
近づきたいと思った私に答えてカメラをみてくれた彼はとびっきりの表情をみせてくれました。
家族のいる空間で、コーディのようさんの止まらないトークに笑いをこらえて、
ご家族によく似たお顔で、チャームポイントの目元がくしゅっと弾ける瞬間。
手に載せていた顎はグッと埋もれてしまうけど、私が素敵だと思った目元がもっと目立ってくれる。
目元、えくぼ、まゆげ、ほっぺ、くちもと、指先。
目の前で生きている君と、まわりの人たち全員。
ぜんぶがとっても魅力的で、なによりも彼らしくて、それが彼の愛されてきたことの証明。
愛し愛され、抱えきれないしあわせを糧に、これからもきっときみは大きくなる。
私は、そのしあわせをおすそ分けしてもらいました。
ありがとうね。
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