Photogenic
所沢店
在る美しさ
投稿日:2021/1/29
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Tokorozawa photo
photo by aimi.
codi by hanyuko.
「人は誰しも己の美しさを持っています。撮影者の本当の能力は、人と人の心と体を動かすこと。
ライフスタジオでは自分でも気づいていない美しさをも引き出します。」
ライフスタジオのスタッフの方なら知っている文章だと思います。
約一年スタジオで勤務し、その半分のほとんどをカメラマンとして過ごさせていただきました。
企業理念について学んだ入社3ヶ月の頃と考え方は大きく変わっていませんが、意識は多分違います。
スタジオに来てくださる多くのお客様が「自然な姿を残したい」といってくださり、
その自然な姿はわたしたちがおそらく最も得意とすることであり、同時にとても奥深いものであると思っています。
来てくれた子供たちが、来店して緊張していたはずが、帰る頃には別人のような大きな声で笑い声を上げながら帰る、楽しそうな後ろ姿をよく拝見します(笑)とっても嬉しいことです。
そこに至るまでの過程は、親御様の思う「自然さ」を残す上で大切な時間であり、
私たちの思う「自然さ」と、「美しさ」を残すための大事な任務でもあります。
来店時は緊張して、着物撮影ではびっくりするくらい静かだった彼が、姉と一緒になり、私たちスタッフに心を開いてくれ、
その過程を過ごす中で私たちは、彼の中の天真爛漫な可愛いところと、同時に大人の階段を上るカッコよさを秘める「静」な姿に気がつきました。
こういった穏やかで静かそうに見える写真も、彼が真っ直ぐな瞳でカメラを見つめてくれていること、そして、何より私たちとの空間を違和感なく自然に受け入れてくれ、リラックスしてくれたから撮れた一枚です。
顔をくしゃっとして笑う、とても可愛くて素敵な彼。
3シーン目の最後に、膝のに手を置いてもらい、彼自身が楽で、かつ、こういったアップをとるにあたり自然なポーズを組み立てることをお願いしました。
彼の顔をしっかりと撮ると決め、より瞳に光が入り、かつ、お顔も明るくなるサイド光を使うことを想定します。
そして彼自身が少し口元を隠すことで、光の集まった彼の瞳がより丸く、輝いて見えました。
私たちとの穏やかな距離感がなす、この1時間で見たことのない微笑み。
コーディネーターのはにゅこと、私、彼と過ごした時間のいろんな要素が混ざって、指先を見てもらってふと、カメラを見てもらったこのとき。
私にとって、彼のいちばんの美しさを見た瞬間でした。
透明感とキラキラとした希望すらも感じる彼の瞳。
緊張して、思わず静かにおふざけもしちゃう彼。
こうやって正面から「向かい合って」生まれる美しさを、幾度どなく先輩の背中を見て知っていたはずなのに、
目の当たりにするととても違って、彼と通じ合えたんじゃないか、自分の思う彼の美しさを残せたんじゃないかという嬉しさで胸がいっぱいでした。
一緒に撮影をしたはにゅこを呼び止めて、撮影後にこの一枚を見せて、
一緒に喜びを共有できたことも、とてもいい思い出です。
私たちの思う美しさがあれども、もちろん彼とそのお姉ちゃんを大切に育てていらっしゃっる親御さんにも同じように彼の美しさがあります。
その親御さんと彼の関係を想い、
そしてこれから思い返すたびに、彼の真っ直ぐな瞳に、温かな気持ちを宿せますように。
わたしと彼の関係は、まだこの2時間だけ。
彼を知って2時間だったあの時のわたしに、本当の意味で彼を知る人の心を動かせる写真を残せたかはわかりません。
でも、「今この瞬間を、永遠に残る家族の物語」として、大切な時間を、単なる記録の意味を超え、記録できていればいいなと心から思います。
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