Photogenic
所沢店
瞬く
投稿日:2020/12/19
1403 2
Tokorozawa photo
Photo by Aimi .
Codi by Yoko Ishikawa .
人はどんな時に写真を撮るんでしょうか。
もっといえば、どんな時に「写真館に行って、写真撮ってもらおう」と思うのでしょうか。
片手で写真を撮って、あっという間に保存、そして星の数ほどあるSNSですぐに思い出を共有できる時代。
写真館という場所を通して、自分たち以外の「人」を通して思い出を作ろうと、残そうとするのは、一つの奇跡で、とても貴重で、美しいことだなと思います。
だからきっと、こうやってお二人と、新たな命に出会えたことも美しい奇跡の一つだと思います。
今回私は、Maternity写真を撮影しました。
この写真には写っていないパパさんとママさんの、ふくらむお腹を愛おしく思い、笑い合う空間に、私は言葉にできないくらいの価値を体感しました。
赤ちゃん、という奇跡の存在。
赤ちゃんがお腹に宿ってから生まれるまでの時間。
重くなるからだと、変動する体調。
女性の体はどんどん難しくなっていくし、もちろんたくさんの問題や苦労もあるはずです。
そんな中でも写真に残そうと思ってもらえるのは、その時間の思いや全てを残しておきたいという、ご本人とご家族の気持ちだと思いますし、
ここという場所を選んできていただいたのは、何度も言いますが、奇跡であり、一つの想いの形であると思います。
みんなで作り上げた写真。
ガラス越しのお写真と、白黒写真をご提案してくださったのはママさんでした。
しかし同時に、私の思う、私たちとの距離感と、ママさんと新たな命の関係性を残すにはもってこいの技法だとも思いました。
ガラスを一枚挟み、光の反射を通し、撮影者という私との間に距離を作ることで、2人っきりの世界を作ることができ、
色という表現をなくしてしまうことで、何よりも写したい「ママとお腹の中の赤ちゃん」以外の表現を切り取ることができます。
ママと赤ちゃん、そしてパパさんと三人のかけがえのない、宝石のような時間を、昨日のことのように思い返してもらえる一枚になればと思いました。
人生において、大切な時間を、これからの一生に残すお手伝いをできたこと、とても光栄に思います。
生まれてくる君が、大きくなった時にも感じて欲しいな。
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