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所沢店
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『時のリズム』

投稿日:2020/4/19

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Lifestudio Tokorozawa

 

photo by volvo

codi by moriya

 

 

テレビの職人芸みたいな番組をやっているとよく見てしまうのですが

餅つき職人なんかを見ているとびっくりする時がよくあります。

普通、杵を打つ人ともう一人の二人ひと組で行いますが、本当に上手い人たちがやると

恐ろしいスピードで餅つきが展開されていきます。

手を潰してしまうのではないかとハラハラしながら見るのですが

職人達はもちろんそんなことは起こりません。

むしろ素人がゆっくりやる方がハラハラするのかもしれません。

 

そのすさまじいスピードの中で起きているのはとにかく正確に自分の仕事をしているということで

お互いの信頼関係がなせる技なのだなと思わせてくれるものでした。

 

そんな番組を見ながら、こと撮影においても似たようなことが言えるのかなと思ったわけですが

カメラマンと被写体の関係性も極限まで行くと信頼関係があるからこそ生まれた写真というのが

いくつも存在しています。

 

写真の彼女とは少しそのような関係性が生まれていたような気がしました。

撮影の終盤だったこともあってか、ある程度気心がしれてきていたということや

私の言動を読み取ってくれたのか撮影に関して心から任せてくれているような感覚でした。

 

任せていただけるなら、多少の自信はありましたのでゆっくりと考えることにしました。

ゆっくりといっても15秒くらいですが。

 

この場合、もっとも重要度を増すのは「光」でした。

光が写真を決定するというのはずっと言っていることですが、この写真を撮影しようと

頭の中に浮かべるきっかけになるのは光で、特にこの部屋は照り返しで幻想的になることや

彼女の着用している洋服も光を強調するということなんとなくですが予想して座る位置なども決定しました。

彼女の背面から差し込む光はカメラから見て逆光となり、予想通り幻想的でしたが、彼女の表情が暗くならないよう

彼女の横から光が入るように座ってもらい、私にとっては逆光ですが、彼女にとっては斜光となるように。。

 

ただ、光が写真を決めると言っても結局主役は彼女です。

彼女が美しく写っていなければ光も無意味です。

 

なんとなく光の位置的に座ってもらった場所。

最初はただそこに座っていました。

 

私が彼女の美しさを表現したくてお願いしたことはひとつ。

上半身をちょっとだけ傾けてもらうこと。

 

ただそれだけです。

結果的にどう見えているかは、この写真を見ている方の感覚に任せるしかありませんが

私はそれをするだけで彼女らしさや人らしさというのが生まれたのではないかなと思っています。

 

これだけ色々なことを予想しながらシャッターを押しているわけですが、それも

彼女とのリズム合わせによってできたのかななんて思っております。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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