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Abstraction

投稿日:2020/3/20

1996 1

Abstraction


写真で何を写すのか? 

私たちは世間のニーズに合わせるだけの商業写真を撮るのか、それとも私たち独自の写真を定義し価値を創るのか。 

本当はその両方を実現することが、理想的だ。
しかし、現実はいつもそう理想ばかりを叶えられるほど甘くはない。
なぜならば、私以外は皆私と違う視点を持つ他者しかいないので、私だけがわかる写真は独りよがりの写真になるし、
商業写真に偏れば、他の大多数と同化し、それはただの平凡な写真と変わらない。

いつもその狭間を彷徨いながら、それでもひとつの真実に向かうように写真を撮っているように思う。

結局は、被写体の、ただ目の前にいる人の真実を美しく表現したいのだ。
真実とは本質。
その人とは誰かということのエッセンス。
できることなら、誰の目も気にせずに、ただその人の内面の、核に触れ、それを真っ直ぐに自由に表現をしたい。

1時間という短い時間。
限られた時間の中で生まれる無限の選択肢。
その選択肢から、ただその人の真実に向かい、適切なものだけを選び組み合わせる。
それは他の何かと比べるような相対的ではないように。
その場だけでしか通用しないなんてことはないように。
他の大多数に埋もれるような凡庸でないように。

真っ直ぐに、誠実に、
あなたの真実へと向かう過程。

そのためには、
その場があなた自身を出せる場であるように。
あなたと私の関係が、何の垣根もないように。
今いる場所で、自由に動けるように。
表現する自分自身に不足がなるべくないように。

準備しながら、真実へと向かう。

その一瞬に、針に糸を通すかのような、一瞬に、あなたが現れたような気がしたから、あなたの横顔に、あなたの真実を込めて。

私がこの1時間で、あなたの全てを知ることは出来るわけがないけど、
私がこの1時間で、あなたを探すという過程は写真に全て現れている。

自由に、真っ直ぐに、あなたへ向かう。
ときに抽象化して、表現してみる。

商業写真という道具の側面と、
芸術写真という作品の側面。
その間を彷徨いながら、今日もあなたを表現したい。

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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