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好きなもの

投稿日:2018/9/13

1975 2

photo by takumi

人は他人の趣味趣向で物事の選択を決めたりしない、
特に好きなものに対しては他人の意思とは関係なく好きになるものだ。

この子はスポーツ少年。
水泳をしたりバスケをしたり
動くことが好きで、
撮影中でも、そうでなくてもドリブルをしたり、シュートのジャンプを繰り返していた。

彼の心を切り取ることが仕事の僕はどうにかこれを形にしたいと思いました。

彼が本当にバスケを好きだということを残すためにはどんな方法があるか考えました。

ドリブルを撮る?
カッコよくボールと撮る?

どれもありきたりで、明確に好きを表しているものとするには足りないような気がしました。

好きってなんだろう。

自分のことに置き換えてみました。
僕は子供が好きです。
たまらなく好きです。
やんちゃなやつも、
人懐っこいやつも、
人見知りなやつも、
おとなしいやつも、
みんな可愛くて愛おしくて、
ついつい仕事関係なく構ってしまいます。

そうか、好きっていうのは他人とは関係なくても触れていたいものなのか。

「リビングで撮りましょう!」
ある程度動いてる彼を残したあと、場所を変えました。
そこはお家の中のような、少し日常感のあるインテリアです。
お家の中で常にボールと遊んでる彼をイメージして連れて来ました。

次に、どうしたら他人を気にせずボールに触れる彼が撮れるか、
答えは簡単でした。
人の存在をフレームから消せば良いのです。

僕はリビングに着くと、ソファに彼を案内して、
「ボールで遊んでてくれ」と伝えて窓越しに部屋を出ました。
すると彼は楽しそうにボールで遊んでくれ、そのどれもが「いつも」の姿でした。
これだ!僕は夢中になりシャッターを切りました。
ただもっと革新的なカットが欲しい。
そう思い、撮りながらお家の中の彼を想像しました。

試合の日、
たくさん動いて疲れ果て、
お家に帰ってくる。
テレビを見ながらも好きなボールだけは離さない。
お母さんの「シャワー浴びなさい!」は聞こえるけど、疲れてめんどくさい‥。
そうしているうちに眠くなってきてソファにボールをいじったまま寝ちゃう。

そんなイメージが浮かび上がりました。

「そのまま疲れたー!って寝て見て」
そういうと彼は自然にボールを抱えながら寝始めました。

その時心を弾ませながらシャッターを切ったことを覚えています。
そうだよね、それだよね。
それが君だよね。

好きなものを前にした人間のキラキラしたものは誰にも奪えるものではなく、何よりも美しいものであると感じます。

これからも好きを手放さないでね。

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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