Photogenic
所沢店
語る
投稿日:2018/6/24
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photo by HIRO
写真は彼女を語る物である必要があります。
だから撮影者はひたすらに被写体に向き合ってるのです。
「彼女のきれいなところはどこだ。」
「彼女の本質はどこだ。」
「彼女を表すにはどんな写真を撮るべきか。」
実はしゃべって、カメラを構えながら思考は常に回っています。
この写真から彼女の優しくやわらかなイメージが浮かび上がってきます。
それもカメラマンの意図でしょう。
ただ美しく撮るのではなく彼女が考えられている写真と感じられます。
光は語り部の話し方を決めてくれます。
被写体の右奥、反逆光の光は朝の光のように感じます。
強く、しかし被写体のやわらかな印象を呼び起こしてくれています。
髪の毛の輪郭から頬のラインまでしっかりと表されています。
ポーズ、表情は語る内容を詳細にしてくれます。
彼女のまつ毛は長く女の子らしさの一つ、
それが最も際立つようお昼寝のようなポーズが取られています。
女の子らしさ、優しく、静かな彼女の一面を探しているような姿勢になってます。
また右手に顔を傾けることによって、光の方向を広く開け、カチューシャのリボンを強調させ、左におろした髪をきれいに見せています。
構図は話しをまとめてくれます。
その彼女の寝ているポーズは腕が横になるので横長の形となるためまとまりよく切り取るためには横位置が適当です。
ですが、彼女が優しく静かに寝ている様子を残すにはこちらの存在を消す必要があります。
そのため手前にはガラス瓶などの前ボケを多く利用しています。
その前ボケを縦に配置することによって縦位置のバランスを取っています。
ただバリエーションを増やすために縦横を変えるのでなく、意味を持って、
彼女を表すために撮られた写真と感じます。
僕らは人と出会い、関係性を築き、その結果物である写真を通して、
「こんな一面もあったよね。」「こんなところが素敵だよね。」
沢山のことを伝えます。
こんなにおしゃべりな仕事ないですね。
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