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所沢店
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「your story」

投稿日:2018/3/30

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「your story」
Photo by takumi
Cordi by yoko
 
 
「この原本から写真分析を上げたいです。」
自分の口から出た言葉に正直びっくりしました。
今僕は抑えられないほどワクワクを感じています。
きっとこれが僕が2度目に写真にはまる瞬間でしょう。
 
彼女には人を引き付ける魅力がありました。
彼女が笑えば周りも楽しくなり、
彼女が話し出せばいつの間にかみんなの心の中心に彼女がいる、そんな感覚でした。
 
彼女の魅力をあまさないように撮らなくてはカメラマンとしての恥だ。
そう感じるほどに。

 
そのためには「ちゃんと撮る」ことが必要だと感じました。
彼女は優しいからきっといろんな撮影をさせてくれたでしょう。
「ここに来てこうやって」そう言ったら彼女はお得意の笑顔を見せながら従ってくれただろう。
ですが、本当に彼女の魅力を伝えるにはしっかりと今の僕の実力で真剣に向き合わなくてはいけない、そう思いました。
この子の成長の記念に僕のエゴが入ってしまうのだけは避けよう。
 
そのためにはまず彼女のことを知って正確にそれを表そうと考えました。
彼女は4月から小学生、
もうすぐランドセルを持って学校に通うことになる。
少しずつ大人になっていく彼女を残そう
 
そう思い、テーブルとイスと本を用意しているところに彼女はこの姿で現れました。
その時僕の撮ろうとしたものとちょっと背伸びした格好の彼女が、
「ガチッ」っと強い音を立ててハマったのを感じました。
 
彼女をこの光でこのインテリアで、この洋服で、この瞬間に撮れることにカメラマンとしての幸せを感じました。
光は順光に近いサイド光、陰影をつけるために見てほしい角度に本を置きました。
足を組んでもらい、大人になるための背伸びをしているイメージと、光の陰影で足の綺麗な女性らしいラインを作りました。
前ボケは彼女以外の余計なものを排除する為と、インテリアの縦ラインに調和させるために真っ直ぐに伸ばしたカーテンを使いました。
 
一つ一つの要素を固め彼女にカメラを構えると、
「早くシャッターを押そう、早く」
と自分にせかされているような感覚になりました。
が、彼女の新しい物語のスタートを表す写真だから、
少しでも前向きな気持ちで旅立ってもらいたいから、彼女がワクワクしたような表情の出る瞬間を待ってこらえました。
 
1枚の写真の重みをかみしめながら撮った写真です。
この写真が彼女の門出のお祝いになれば幸いです。

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人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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