撮影で不自由を感じているカメラマンに対して一番効く質問です。

条件とは「頭の中にあるイメージを具現化する為の環境」の事を言います。

 

光やインテリア、被写体である子供の状態などひとつ自分の望むようなシャッターを押すにも

様々な条件をクリアしていかなくてはなりません。

 

最近よく「子供が大変だ」という話を耳にしますが

私はこの言葉を聞くたびに少し残念な気持ちになります。

 

子供は最初から大変な生き物です。

子供ですから・・・。

 

だからこそ、そういう時にこそ、最初の言葉を思い出して欲しいと思っています。

 

「条件を作れているか？」

 

私はいかなる理由があっても、撮れないのは自分の責任だと思っています。

どんなに子供が止まらなくても、どんなに人見知りでも、もし撮れなければそれは自分が

撮れる条件を作る事ができなかったからにすぎません。

 

だから自分を磨く事でしか条件を作り上げる事はできません。

自分がどんな条件でも作る事ができるならば、どんな撮影でも撮る事ができるからです。

 

天気が悪い日も同じです。

 

自然光が入ってこない事を嘆くか、新しい写真を生み出すチャンスと捉えるかは

自分の中にどんな条件作りが備わっているかです。

 

この写真のように、いわゆる「静」の写真は、被写体が実際に静かだから撮れるというものではありません。

「静」の写真を生み出す為の条件作りをすればどんなスタイルの子供が来たとしても変わらずに撮る事ができます。

 

ただその方法を知っているかどうかです。

だからカメラマンは、人をよく知らないといけないし、視野が広くないといけないのだと思います。