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所沢店
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2shot Question1

投稿日:2017/10/30

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photo by kudo
write by takumi

2ショットはひとりを撮るより遥かに難しい、ひとりが前に来るとそのピントの差でボケます。
程度によりますが、どちらかでもブレてるとそれは75カットに入れられません。
 
では、子供がずっと止まっていればいいのでしょうか?
 
それではその子らしさは欠如し、生命力の欠けた写真になることでしょう。
「写真とはなんて欲張りな代物なのだろう」
 
でもカメラマンは欲張りでなくてはいけません。
あれもこれも欲しいから手を伸ばす、ずっと伸ばしていたらいつかそれも上手くなる。
これが成長だと思います。
 
僕も手を伸ばす時です。
ということでここから数ヶ月、写真分析では2ショット、3ショットの写真を選んで行います。
どのようにその写真が作られたのか?
僕ならどんな方法でしようか。
と、一つ一つに自分なりのAnswerを出していこうと思います。
 
Question1
この写真を撮るにあたりどのような撮影がなされたのでしょう。
 
もしかしたら次に僕が入る兄弟は仲が良くないかもしれない。
もしかしたら暴れん坊で話を聞けないかもしれない。
もしかしたら恥ずかしがり屋さんでコミュニケーションが難しいかもしれない。
 
次に入る撮影がどんな撮影か、玄関を開けて入ってくるまで分かりません。
だからなるべく平均的な答えが必要となります。
 
まず、光を見ます。
どの店舗に行っても、どんな子が来ても変わらずある判断材料、それが光です。
この光で2ショットを撮れますか?
まず自分に問います。
 
Yes
充分に二人を照らす光源です。
 
No
1.この光はふたりを照らすには不十分です。
ライトをつけて光量を増しましょう。
2.この光では撮れません。別の場所を提案しましょう。
 
この中から判断します。
では光はクリア
 
次は配置
もしこの子達が暴れん坊の場合、同じ場所に立たせるのは怪我の可能性を増します。
座りを選択します。
 
 
ただ座らせるだけでは美しい写真にはなりません。
そこに物語が生まれるように組み上げていくことが必要です。
そうすることで彼らも生き生きと写真に写ることが出来るでしょう。
 
この写真からも兄弟の関係、仲良く二人で遊んでいる様子が表現されているように感じます。
どうすればこの写真のように美しい兄弟の様子を表現できるでしょうか?
 
まず前ボケ、
僕は前ボケに二つの力があると思います。
固いものを使った前ボケでは、「パパママの目線」
見ている側を取り込む表現。
 
この写真のように柔らかい前ボケには、
「優しい記憶」が表現できます。
 
その前ボケを利用し、ポージングに連結させます。
このポージングは「美しい兄弟の様子」を最も表現します。
 
お兄ちゃんが物を撮ろうとしているところを弟が見ている図です。
「お兄ちゃんあれ取って」
今にも仲良く遊んでいる声が聞こえてくるようです。
 
これを最も早く、ストレスをかけずに形にしなくてはいけません。
そのためにはやはりコミュニケーションが大事だと思います。
この方法こそがライフスタジオの写真を形作るものだと思います。
 
もし僕がこの形にするために声掛けをするならこうです。
「(弟)くんは何色の車が好き?」
「あおーー!!」
「(兄)ちゃん!車二つ取って!一緒に遊んでみよ!」
と、声をかけます。
まず弟くんに声をかけます。
自分の好きなものをお兄ちゃんが取ってくれる、それを感じさせることでそちらの方向を向くようになるのではないでしょうか。
ただ「車見てみて!」ではなく子の声掛けを利用するには理由があります。
それはシャッターを切るタイミングに集中するためです。
シャッターを切るタイミングで、急いで「お兄ちゃん車取って」、「(弟)くん車見てみて」、
そしてシャッターを切る。
この動作では大事な瞬間を逃すのと、2人のタイミングを逃してしまいます。
また、出来るだけ作業をさせるのではなく、表現したいことに近い声掛けをすることによって動きがよりそれに気近づくのではないかと思います。
 
また、最後に「一緒に遊んでみよー!」ということで、もしかしたらお兄ちゃんが弟くんに車を渡す写真、2人で同じものを見ている瞬間の写真が撮れる可能性があります。
そしてその一連は「優しい兄弟の様子」に最も近い流れを産みます。
 
このように出来るだけ次のcutに続くような声掛けを目指します。
それにより2人に負担をかけずに1シーンを終わらせることが出来ます。
これは一瞬の判断ですが、こうして写真分析に残すことによって、引き出しとしていつでも出せるものになるのではないかと思います。
 
1cut1cutに思いをかけるように写真を撮る、それが出来れば、きっといつか誰かを幸せにすることが出来るかもしれません。
それが僕の目指すカメラマンです。
さらに向こうへplus ultra!!!

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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