Photogenic


所沢店
scrollable

[観察]優しさの演出

投稿日:2017/10/30

1434 0

photo by kudo

2ショットのを撮るときに大事にしていることがあります。
それは2つ、
2人以外の物が2人を際立てるものでなくてはいけない(2人を邪魔するものではいけない)
2人の関係を表すもの、もしくは2人の関係を演出する物を残さなくてはいけない。
この2つを大切にしなくてはいけないと常に思い、撮影に入ります。
 
この写真ではドレス、帽子、花、壁の前ボケ、2人によって、それが作られています。
 
この前ボケは何を意味するためにいれたのでしょう、この二人を演出するためにどのような効果があるのでしょうか。
おそらくこの前ボケは2つの意味を持って使用されています。
まずは色味、
白からグレーになる色味はその光に柔らかさを加えます。
そしてこのグレーという色は白と黒との中間色です。
これを加えると、妹の黒の帽子と白い背景の調和がとれます。
こうやって不自然感を解消させているのだと思います。
 
次に二人の強調、
この前ボケがなかったらを考えてみます。
すると広く切った横写真では白い背景に目が行ってしまうように感じ、2人の主役感が薄れてしまうように感じます。
ですが前ボケを入れることによって、前ボケのかかっていないところに目を集中させ、結果2人を目立たせることが出来ます。
 
次に小物、
ここはコーディネーター、僕の見せどころ。
ドレスはなるべく同じ色合いのものを選びました。
帽子も同じ形状の色違いを選び、それぞれに合う方をかぶせました。
そして、ママに使ってほしいと渡された花、
ここからストーリーを作り出します。
「近くでお花を嗅いでいたからお姉ちゃんからもいい匂いがする。」
というような想像が出来ます。
 
そしてやはり工藤さんの写真は光がきれいです。
逆光から柔らかく光が回ってきて、背中を通り、腕の輪郭まで透かしています。
この柔らかいイメージがこの2人の優しい会話を想像させているようです。
また、2人のお腹の間に空いた空間に入る光を使い、真ん中に花を配置することで、そこに色の鮮やかさも表現されています。
 
イメージは感じる人それぞれの物なので、僕以外の人はこの写真を見てどう思うでしょうか。
ですが、「優しい姉妹の会話」というイメージはみんな共通でもつものだと思います。
それは工藤さんが意図したもので、伝えたかったことだから。
 
2ショットとは2人の関係を演出する物、
普段は喧嘩ばっかといっていた二人も、きっとこの写真を見ている間は、優しい気持ちに包まれているでしょう。

この記事をシェアする

美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

撮影のご予約はこちらから

スタジオ予約

お役立ち情報をお送りします

新規会員登録

Official SNS

  • Instagram
  • sns
  • Instagram
  • Instagram