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所沢店
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やっと会えたね!

投稿日:2017/9/9

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photo by HIRO
write by takumi

 
写真の彼は彼はランドセルを背負った入学の写真を撮りに来ました。
彼は撮影中沢山の人の目に緊張を見せていましたが、
そんな中に僕は彼の主張を見つけました。
「この赤いズボンが良い!」
「え、でもこの服の方が良いんじゃない?」
「このズボンが良い!」
はじめて彼の心が飛び出してきました。
僕たちはその主張がとてもうれしく、
じゃあ彼が選んでくれた服で彼をどうやって残してあげようとカメラマンさんとたくさん相談しました。
 
フォーマルなお洋服で撮るときは通称「奥の部屋」と呼ばれるシックで洋風なお部屋に案内することが多いのですが、そこに本当にこのスタイルが合うのか?彼に会うのか?
たくさん考えた結果「お庭で撮ろう」と決まりました。
 
いざ撮影に入ると先ほどまでの緊張は薄まり、
「算数が苦手なんだー」
「引き算が苦手!」
たくさんお話ししてくれる彼がいました。
 
僕はだんだん心が開かれているのがわかりました。
動きが支持されたものではなく、彼の動きになっていくのがわかりました。
そしてこのポーズが生まれました。
 
「僕らは彼にベットの上に靴のまま乗ってみて。」
そして彼は自らこのポーズをしました。
その時たぶんカメラマンさんと同じことを感じました。
「それだ!!!」
僕たちは撮影しながらこの時が来るのを待っていました。
初めて本当の彼と僕たちが出会った瞬間です。

大きくなってくると指示を聞いて撮影ができるようになるのですが、その分指示の枠を出ない動きになります。
それはつまり彼の動きではないと僕は考えています。
ですが彼は途中でそれを解き放ちました。
ベットに靴のまま乗っていいのかな?
靴の裏汚れていないかな?
キッカケは何でもよかったのです。
彼が自分の意志で動き出したこと、それがたまらなく嬉しく、美しいことだと思ったのです。

その一瞬を逃さなかったカメラマンさんにただただ感謝をしています。
しかもそれはどのcutよりも美しい瞬間になりました。

庭での撮影は全体に光が回りやすいのですが、この日この時間の庭のベットを選択することによって、光に陰影が生まれています。
また、ベットに座らせるでもなく、寝かせるでもなく立たせたことにより、背景の抜けをうまく居れることが出来ています。
また立ったことではっきりと映った後ろの車は彼のパンツの色と統一されていて、全体に「白」「赤」のイメージを付けています。
また横には真っすぐメリハリをつけた白い前ボケが利用されています。
そのことによって前ボケに固い印象が感じられます。
固い前ボケの特徴は被写体と写真を見る人の間に距離を付けることが出来、遠くに一人でいるイメージが付きます。
そのことによって、被写体のこのポーズが際立って見えます。
この瞬間シャッターを切る前のこの設定をし、奇跡のようにこのポーズが生まれました。
すべてがこの瞬間に怒ったことによって生まれた、奇跡的かつ、意図的な写真です。
 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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