Photogenic
所沢店
scrollable
イメージから写真に
投稿日:2017/7/29
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photo by KUDO
write by takumi
write by takumi
ライフスタジオに来てみんなが口にしてくれる言葉があります。
「大きくなったね」
その言葉を聞くと僕たちも撮っててよかったなと感じるます。
ライフスタジオは75cutもデータでもらえる写真スタジオです。
こんなcut数があるのは、その子たちの感情1つ1つを見逃さないためだと思っています。
子供らしく遊んでいる姿、たまに苦しくて泣いている姿だったり、様々です。
その中でも僕が残せたらなと思っているcutは時々見せる成長の姿です。
この写真にも同様に彼の成長を感じさせる何かが詰まっているように思えます。
彼が身を包んでいるのはスーツ、しかもジャケットを脱いだベストスタイル。
これが彼の大人っぽいイメージを増幅させています。
そんな彼に似合う撮影場所をカメラマンは選択したのでしょう。
所沢に入って、廊下をまっすぐ進んだ奥のお部屋にある窓のインテリアです。
ここはドレスやスーツなどのフォーマルな撮影によく似合います。
きっとカメラマンも僕と同じく、彼の成長の姿を残したくこのインテリアを選択したのだと感じます。
このインテリアの特徴は「線」です。
この線は広角の特徴を利用して横から遠近感を作って撮ることもできますし、この写真のように正面から真っすぐ線をきれいに見せることもできます。
この写真で後者を選んだ理由はきっと整理された静けさのある写真を撮りたかったからと思います。
横から広角で狙った場合、写真に迫力を産みます。
ですが迫力というのもただ持たせればいいものではなく、時と場合に合わせた利用方法があります。
なのでこの写真のように大人っぽさを表現するにはふさわしくないように思います。
したがって正面からの構図になったのではないでしょうか。
正面からこのインテリアを撮ると逆光になります。
逆光は背景と、被写体との露出差が生まれる光です。
それと同時にカメラマンに向かって伸びてくる光ともいえます。
この写真ではその逆光の特徴を捉えて前ボケを利用しています。
前ボケというのはカメラの前に物を置くことによってボケた淡い色合いを表現することの出来る技法です。
カメラマンは被写体の露出と同時に前ボケの明るさもコントロールしています。
その時逆光を利用すると、前ボケに使われている花と花の間に光が入り明るい色のきれいな前ボケにしています。
また前ボケに紫を利用した理由は雰囲気に合わせて落ち着いたイメージのある色を入れたかったのではないでしょうか。
そしてこの前ボケは被写体とのバランスを取っています。
写真は対象に物や人などを配置してバランスを取りながら撮ってます。
この写真の場合被写体とのバランスを考えて、対象に前ボケを入れています。
被写体のポージング。
大人っぽく足を組み、前のめりで箱をいじっている彼は仕事をしている大人のようで、頼もしく見えます。
このポージングは手足を重ねずに配置しています。
逆光によって浮き立った手足がきれいなラインを作っているように見えます。
このように最初のイメージを大事に、それを形にしていくために一つ一つを配置し、構成していく、これが「創る写真」ではないかと考えさせられる写真でした。
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