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所沢店
scrollable

Look for...

投稿日:2017/5/20

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あなたを探すこと。
それは自分を探すこと。

新しいあなたを見つけた時、
新しい自分を発見する。

あなたとの出会い、
それが新しい自分への道しるべ。

Photo by HIRO
Coodinated by Takumi
Written by HIRO


なんの変哲も無い日常。
朝起きて眠気まなこのままシャワーを浴び、そそくさと家を出る。
出勤に間に合うように乗る、いつも同じ時間の電車。
店舗の朝ミーティングで決まって飲むほうじ茶。
いつも決まったルートでの帰り道。
休日前の帰り道に寄るラーメン屋。
休日に週1で行く銭湯。

ある程度パターン化されている日常生活。
パターンが全く無い人などいないだろう。
それがあるから効率が生まれるし、行動パターンがあるから余裕ができる。
でもふとそんな日常に嫌気がさし、
何か変わらなければという焦燥感に襲われたりする。
「ああ、こんな退屈な日常なんてぶっ壊して・・・」
なんてカッコつけた歌詞みたいなことを考えたり。

結局そんな大げさなことはできなくて、ちょっと日常のパターンを変えてみる。
帰り道、寄ったことのないお店に立ち寄ってみる。
久しぶりに友達に会ってみる。
慣れない本を買ってみる。
行ったことのないラーメン屋に行ってみる・・・(やっぱり休日前はラーメン屋・・・)
そんなちょっとしたことから新しい出会いがあったり、
知らなかったことを知れたり、自分の幅が広がったりする。
当たり前に繰り返していることから抜け出した時、そこに新たな世界の扉が待っている。
いきなり話の次元は大きくなるけど、
世紀の大発見だって、今までの思考パターンから抜け出すちょっとのひらめきから生まれているのだ。
行動や思考パターンを抜け出すということは大きな可能性をもたらしてくれるのだろう。

写真においても重要な、パターンを抜け出すということ。
その可能性はもちろん自分自身の撮影を退屈なものにしないということもあるが、
大きいのは被写体の魅力を引き出す新しい可能性があるということ。
見慣れたものを見慣れたように見ないことで、そこに新しい表現の可能性が生まれてくるのだ。

最近自分の中で撮影で悩みというか、よく考える課題がある。
それが
「どうしたらその被写体が持つ自然な姿を写真の中に写すことができるのか?」
ということ。
それを考えながらパターンという写真課題の中でもう一度自分の撮影パターンを考えてみた。
いつものパターンを抜け出し、被写体の魅力を自然に引き出すことができる方法は何か・・・
そこで見つけた一つの答え。
それが白い砂場での撮影だった。
所沢店にはライフスタジオでもここだけしかない白い砂のインテリアがある。
今回はこの砂のインテリアを

写真に写すインテリア → 被写体の動きと笑顔を引き出すツール

というように考え方を変えてみた。
足が汚れるので靴を履かせて静かに撮影をするというのがいつもの撮影パターン。
そのパターンを脱するために、
裸足になってもらい砂を利用して遊ぶように撮影を行なった。
子供のころ、砂場や砂浜に裸足で入って行くだけでワクワクした気持ち。
足の裏に伝わる砂のジャリジャリした感触。
その感触を確かめながら砂に絵を描く姿はきっと表現として美しく写るだろうと想像できた。

パターンを変えるということは、ただいつもやっていることを変えればいいわけではない。
写真には被写体がいて、その被写体はいつも違う。
パターンを変えても、そこにただ被写体を置くだけでは結局パターンに被写体を当てはめているだけだ。
その被写体に合わせてパターンを変えなければただの自己満になってしまうだろう。
今回の写真の被写体は、弟の面倒をよく見てくれるしっかり者の6歳の女の子。
彼女は話もよく聞いてくれて、ポーズも上手にとることができる子だった。
だからこそもっと彼女の自然な表情や仕草を美しく残したい。
どうしたら彼女の自然な魅力を写すことができるのか?
そんな彼女の魅力を自然に引き出すために、白い砂場で裸足での撮影を行うことにした。

砂場に裸足で入ってもらい、立ち位置を指定する。
そのままイメージのポーズに近づけるようにスカートを握ってもらい、
あとは一言
「その砂に足でマルって描けるかな?」
彼女は砂の感触を確かめながら、楽しそうに砂にマルを描いてくれた。

この写真について分析をまとめてみるとこうだ。
砂に足で絵を描く仕草をしてもらうことにより、
ポーズを作らなくても自然と女性を美しく表現するポーズになっている。
絵を描くために片足のつま先をたてることで、スっとつま先まで足が伸び、
足も自然とクロスされて、女性のしなやかな美しさを表現しているのだ。
また、ガチガチにポーズはつけずに、遊びながら撮影をしていることで、
絵を描いて遊ぶという目的が彼女の中に生まれて、
自然と笑顔が生まれている。
そんな彼女自身の自然な仕草と表情に集中できるように、
頭からつま先までギリギリ入るトリミングで撮影を行なった。
前ボケは、彼女との距離感を物理的に離すために入れている。
より自然な表現にするために、彼女がこの写真の中で周りとの関係が切られている状態を作る必要があったためだ。
右半分を前ボケで隠すことで、より被写体に集中できるようにしながら、
彼女を包む明るい光としても表現を助けてくれている。
コーディネーターのたくみが選んでくれた白いドレスも、
この白い砂場で裸足というイメージにぴったりだったので撮影の決め手となった。


出会いは人を変える。
そんな言葉をよく耳にする。
確かに自分のパターンを抜け出させてくれるのは人との関係が多い。
人との出会いに真剣に向き合うことで変化発展するのだろう。
日々の撮影において、毎日たくさんの新しい出会いがある。
その一つ一つの出会いを大切にして、
どうしたら目の前の被写体だけが持つ魅力を引き出すことができるのか、
それを真剣に向き合うことが自分のパターンを抜け出す一番の方法かも知れない。
そして、そこに新たな可能性が生まれてくる。

自分の中にパターンを抜け出す方法を持つこと、
それは無限の可能性を持つということなのだろう。
 

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