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所沢店会計分析:40万プロジェクトについて
投稿日:2017/7/31
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写真分析を読めば撮影者の認識や意図が分かるように、会計分析を見ればその店舗の意志と目的(=内部文化)が分かると言うことです。会計とは、単純に支出と内訳、そして利益の数値です。しかし、その単純で数値的なものであるほど如実にお金の流れが分かります。例えば、撮影器具に支出している店舗は写真の技術的表現を目指してる店舗だということが分かりますし、モニター待ちの時間に出す飲み物や顧客向けイベントに支出している店舗は顧客満足に関わる文化を形成してることが分かります。また、飲み会や食事にお金をかける店舗は、スタッフの関係性を深くしようとしていることが分かります。反対に、光熱費や備品代に大幅にお金がかかってしまっている店舗はスタッフの店舗への意識を表していることもわかります。会計とは、シンプルでありながらとても重要だと思います。それは、その店舗にいる人たちの意識的なものも無意識的なものも数値が正直に表していて、そのことに気付けば会計をコントロールしていくことも可能だし、気付かずにいれば会計を自分たちのものにはできないでしょう。私たちは自律経営店舗です。文化や撮影、コミュニケーションなど様々な分野で責任と権限が生じますが、その最たるものが会計だと思います。
会計とは店舗の収支です。よって、私たちの給与と直結します。
自律経営店舗では、会社が給与を決めるのではなく、私たち自身が店舗の収支と給与のバランスを決めることができます。もちろん、店舗を維持するという責任がありますし、何かやりたいことがあれば収支のバランスを見て決めなくてはならないという責任が生じますが。
自律経営店舗の目標として『40万プロジェクト』があります。
これはスタッフ給与を平均40万円にするための目標プロジェクトです。
私たち自身で給与を平均40万円にするために、自ら収支をコントロールすることを目的としています。
そうすることで、店舗のことを自分事にしかつ人生を豊かにすることになります。
実際に所沢店で40万プロジェクトを達成するためには何を、どうすればよいのか考えてみましょう。
まずは現状です。
所沢店のスタッフの平均基本給は28万円です。
40万円にするには、一人当たり+12万円を考えなくてはなりませんね。
一人当たり+12万円と言うことは、スタッフは5人なので損益分岐点が+60万円になりますね。
現状の損益分岐点を+60万円にするには、方法がいくつかあります。
1.撮影件数を増やす
2.客単価を上げる
3.節制をする
4.値上げをする。
2は不確定なものであり時期によっても変動します。3にも節約する限度があります。4はライフスタジオという共同体にいる限りは現実的ではないでしょう。
最も現実的な案は1です。
実際に所沢店は2か月に2回のペースで追加営業を行っております。
その理由の一つは紛れもなく40万プロジェクトのためです。
追加営業をすることで、一日分の売り上げが利益として計上されることになります。
ここ半年間の所沢店の利益を見てみると、損益分岐点を30~60万ほど上回ることが多く、閑散期の最低でも損益分岐を+20万円になる見込みとします。
そうすることで、追加営業を月に1日することで、今の給与から+5~12万くらいは上げることができるのではないかと考えます。
しかしながら、追加営業をするということ一辺倒ではいけないこともわかっています。
追加営業は定休日を返上して営業をしています。これには構成員の同意が必要ですし、40万円にするための目的も必要です。
追加営業することで安定的な収入を得られるかどうかは、ひと月ひと月で見るのではなく、年間を通した利益を予測することも重要です。
昨年の収支を見てみると、夏は客単価が1000円から2000円下がる傾向にあり秋から3000円以上上がる傾向にあります。年間を通して見れば、損益分岐で設定した客単価よりも+1000円は上がることになり、そこに月に1日の追加営業を入れることによりひと月当たり+60万円は達成することが可能です。
しかし、そこには一つ条件があります。
それは、私たちの日常的な撮影からライフスタジオで伝えたい価値を伝えようとするかです。
私たちの価値とは金銭に重きを置いていませんが、実際には金銭によって換算されます。
判断するのはお客様です。
私たち自身が、私たちの価値へのまっすぐでたゆまぬ努力が必要ですね…。
もっともっと、会計については考えていきたいと思います…。
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