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新横浜店
フォトスタジオ運営は「物件決定」から。物件のおすすめチェックポイント7
投稿日:2019/2/28
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前回のブログではフォトスタジオをオープンする際の物件選びでどのような物件のスタイルが良いかについて説明しました。今回は物件を選ぶ際に決定的に考慮するポイントについて説明します。基本的にはライフスタジオのようなスタイルの写真館をオープンする際の内容になります。「物件選び」はフォトスタジオのシステムや写真のスタイルと大きく関連するため、すべてのフォトスタジオに適用できるわけではありません。
ライフスタジオの写真のスタイルが気になる方は以下のギャラリーをご確認ください。
それでは、店舗選びで考慮するポイントについて説明します。
※以下の内容はライフスタジオの社長が書いた「写真館オープンマニュアル」を基に作成しております。
1.最も優先する条件は自然光
自然光を活かし撮影するフォトスタジオで自然光は最も考慮するポイントです。いくら他の条件が良くても北向きの物件は良くありません。また、自然光の量と質も重要です。直射日光だけではなく、色んな方向から入ってくる光も考慮すべきです。この光はインテリアを考える上でも影響を与えます。自然光を基準に物件を探すときの順次をまとめると以下になります。
① 建物の向きを確認
② 東西南北の4方向のうち、いくつの面から光の確保ができるか
③ 窓の大きさと場所
朝から夜までの光の動きを確認することをおすすめしますが、難しい場合は羅針盤を持って光の動きを想像してください。また、天気が良くない状況なども予測して見ると良いです。建物が南西、2面以上から光が入る、窓の数が多い、さらに窓の大きさがあるとより良いでしょう。但し、大きな窓が北向きである場合は、光の量が確保できるため検討してみても良いです。南向きがベストだけど、ある程度光の量が確保できるのであれば、北向きであっても蛍光灯でいい光を作ることもできます。
一つの空間を見るときに人工光と自然光の配置を基準にして光を読む必要があります。自然光だけでは全ての撮影をすると写真が単純になります。オレンジ色やグレーな光も、散乱する光も必要です。
2.建物の構造は空間作りを左右する
物件探しに経験のない人は現在の物件の状況だけを見て判断する過ちを起こします。目に見える壁はどんな形であれ何らかの作業をします。新しい壁を作り、必要だったら大胆な空間分割も必要です。壁がいい木材や壁紙で飾られて、高級な窓ガラスがあるとしても大体は解体されます。現在の状態が良くても、新しいスタジオのインテリアには合わない場合がほとんどです。だから、物件を見るときは出来上がった状態を予想する必要があります。その予想を基準に現在の物件の状況と構造を判断しなければなりません。
空間的には平面的ではなく立体的な空間がいいです。例えば、事務所のよう平面的な空間で一からイメージの創出や空間の雰囲気を作ることは簡単ではありません。
一つの例として、一番難しい空間が単純な四角い空間です。何の構造物も無い白紙のような空間は最初からすべての空間を作らなければなりません。また、光が入ってくる窓が大人の腰から始まる位置で続いてたりすると子供の高さと合わない為、インテリアが難しくなります。
このように物件を選ぶ際に構造はインテリアの設計において一番影響する要素になります。
3.営業の基本条件は駐車場の確保
当たり前ですが駐車場は必ず必要です。駐車場がなかったら決定的な失格事項になります。駐車場は3台停められると円滑な運営ができます。もし、建物に2台しか駐車ができないなら近くに駐車場を借りた方がいいでしょう。
4.フォントスタジオを運営できる最小限の面積は?
必ず必要な空間としては単独撮影空間2つ、事務所、衣装室、相談室2つ、トイレです。さらにプラスαで、スタッフ用と顧客用の空間が割られるとさらに良いでしょう。この条件に満足するための基準が50平米だと思います。つまり、50平米以上だと良いです。普通の物件は30平米が多いです。しかし、30平米では写真館を運用することはできません。2組を同時に撮影することが難しくなるからです。一日3つ撮影だったら30平米でも運営することはできますが、5件以上撮影するためには50平米以上の面積を確保しなければなりません。働く人にとっても快適な場所作りをしながら一日5件以上を撮影するためには最小限50平米は必要です。
5.建物の階はスタッフの労働強度に影響する
階段の数だけスタジオのスタッフの労働強度は高くなります。一日何回も上と下を往復するのは肉体的な負担になります。3階建以上は避けるべきです。効果的な空間活用にも問題がありますが、運営費も高くなります。ワンフロアが一番良くて、次が2階建、それでもなかったら3階建の建物を確保し、3階は使わない方法があります。
6.予算を節約するなら設備を要チェック!
物件を見る時必ず確認する部分がこの設備です。エアコン、水道、トイレの状態、電気の容量、カスなどの設備の全てが大体整っている建物ならそれだけで200万円以上の費用を節約できます。各種設備については入居する前に不動産関係者との協議が可能な部分もあり、できるだけ設備の設置に関する費用は合意が必要です。ほとんどの場合は現状のまま借りるのであまり期待はできませんが、それでも協議の過程は必ず必要です。
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