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フォレストガンプ x ROCKET
投稿日:2017/10/29
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この映画は小学校6年生の時に見た記憶がある。 同じ映画を二度見るのはそんなに好きな方ではないが、20年以上経った内容を記憶から引き出すのは容易ではなかった。 この映画がサークルで討論主題にもなったので、もう一度見ることにした。
この映画については障害を持った主人公の人生話として、主人公が絶えず走るのが印象深かったことで記憶していた。再度見たこの映画の印象はしっかりしたシナリオに驚きを感じた。 そして、小学生の時は分からなかった、内包的意味が見え、映画についてもっと興味深く感じさせてくれた。
この映画を見て、一番大きく感じた点については、「誰が基準を定めたのか?」ということだ。
映画の中で主人公は他の人と違う、また、他の人と違う選択をする[バカ]または[変な人]で描かれている。 しかし結局主人公は一般の人が成し遂げることができない様々な業績を達成することになる。
私たちは今も多くのことを[正常]という社会的常識的判断基準と考えてそれを正しい基準として多くを選択する。 そして他の選択をする対象には芳しくない視線を送る。 この映画で描かれた主人公が他の人と最大の違う点は他の人よりIQが低いということだ。 IQを測定する方法があり、その基準をクリアできなかったことで一般の人々は彼を[バカ]と呼んだ。 人をどうやってIQという基準一つで判断できるのか。 唯一、彼を人との違いを差別にしなかった人がフォレストのお母だった。 主人公の母親に息子は、他人とは違う人ではなく、一人の存在として応援をしてくれた。 誰とも比較せず、その存在だけを尊重してくれたのだ。
この映画を見て偶然テレビで「異才発掘プロジェクトROCKET」という内容を見た。
このプロジェクトは東京大学先端科学技術研究センターで進めているもので、才能のある人材を発掘する内容だった。
しかし、このプロジェクトの対象者が単にIQが高く、学校の成績が良い人材を言うのではないということだ。 勉強についていけないけど才能がある。しかし、一般的な学校の基準の教育では社会に適応できない人材たちがほとんどだった。つまり、社会の一般的な学習の基準では失格なるかも知れないが、特定の分野では才能と莫大な可能性を持っている人材を発掘するプロジェクトだった。
漢字を覚えていない障害を持っているが、絵を描くことには相当な才能を持っている人材、暗記が必要な学校の授業はついて行けないが、頭の中で立体的な回路を描いて複雑なロボットを簡単に創り出す人材など。。
つまり、一般的な社会基準では不足者だが、その基準を除いては天才と呼ばれる人材なのだ。
映画内容と連結される部分があることにROCKETプロジェクトはさらに興味深く感じた。
私が今生きて考える人生の当然の基準が本当に当然なのか? そしてその基準は誰が作ったのか? という思考の転換を引き出すよい機会だった。
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