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プンクトゥムを生み出そう!
投稿日:2017/8/30
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昨年家族と京都に行ったとき私が撮った写真です。
この写真を見ると私だけが感じる刺激があります。
抱っこされ嬉しくて笑っている息子を見るともっと遊んであげなきゃ、
もっと抱っこしてあげれば良かったという様々な感情が私を刺激します。
これがこの写真を見る時感じる私の「プンクトゥム 」かもしれません。
現在写真人文学&映画討論を中心に行っているサークルで「ストゥディウム」と「プンクトゥム 」について話しています。
簡単に概念について整理すると「ストゥディウム studium」は社会的に広く共有されて、誰でも近い感情を感じることができることを意味します。これは誰でも共感し、客観的な意味の中で理解される文化的コードとも言えます。
一方で、上記のように私が感じた「プンクトゥム punctum」は個人的な経験、潜在意識などと連携され瞬間的に感じる強烈な刺激のことを意味します。これは個人が感じることなので、その本人以外にはわからない感情とも言えます。
今回のサークルでは主に「ストゥディウム」と「プンクトゥム 」の概念を私たちの撮影現場でどのように適用していくか?について話しました。
討論で多くのメンバーが共感した内容が、私たちはお客様が「プンクトゥム 」を感じることができる写真を撮らないといけないとのことでした。お客様の「プンクトゥム 」に近づく為にはよりコミュニケーションを取って相手についての理解し、深く入ることを意識しないといけません。
また、多くの「ストゥディウム」を理解し、知っておく必要があります。短時間でお客様に深く入る為には客観的な「ストゥディウム」からお客様に近づく必要があります。「ストゥディウム」はお客様の「プンクトゥム 」に近づく為の材料になります。
「ストゥディウム」から「プンクトゥム 」を生み出そうとする私たちの考えは、一般的で形式的な写真を目指していないとのことを意味します。
記念写真に留まるのではなく、お客様一人一人を“写真を通して“より感動させたいというメンバーの熱意も感じた深い討論でした。
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