Photogenic
仙台泉店
想いの重なり
投稿日:2019/12/20
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撮影前に話せば話すほどに、写すものも残すべきものも見えてきます。
だんだんと思いも見えてくるときもあります。
その中でもだんだんと無くしていく要素もあれば足していく要素もあります。
差し引きの具合がカメラマンの個性ともいえると思います。
それがちょっとした会話や持ち物の気づきからだったり、
撮影はそれの繰り返しの中で構成要素が出来上がってきたりもします。
今回は七五三でご来店されました
以前ライフスタジオ仙台店に見学に来られ、どんなスタジオかどんなシステムかどんなスタッフがいるのか確認に来てくださいました。
そして予約へ
一生の思い出になる写真はどう残すのか慎重に選ぶ、私の場合もそう思います。
撮影は家族写真や弟との兄弟写真はなく、七五三祝いの彼女のソロ撮影のみでした。
完全に彼女が主役の撮影。
本人は緊張もなく、ヘアメイク中は私たちの会話にも軽快に答えてくれ、「好きな男の子はいるの?」という質問に対して「3人いる」と彼女は答えました。
一人はクラスの子、一人は今日写真撮ってくれる「千葉君」、一人は遊んでくれる「ゴメラマン」とのこと。まっすぐすぎるその眼差しで言ってくれました。
なんと、気の利く子なんだろうか、、裏で言わされているとかではなく、相手が喜ぶようなことを言ってくれるホスピタリティの備わった子でした。なんて良い目をしているんだ、、、
なんてすばらしい心の女の子なんだ!!
会うのは2回目の彼女ですがいつもニコニコしていて、オシャレさんでもあります。ピンクの可愛いネイルをしていました。最近の小学生はイヤリングする子もいれば、リップのする子もいます。
そんな彼女のこだわりは活かさずにはいられません。
またママさんの想いも乗せています。
七五三の髪型は日本髪、ドレスの時は安室ちゃんみたいにふわっとした感じに!とのこと。
本人のこだわりもママさんのこだわりも一枚にしてカタチに残したい。私はそう思いました。
「この日のために」が集合して当日を迎える。それが写真館での記念写真だと思うのです。
その想いはどんなカタチにせよカメラマンが表現し残す責任があります。
私自身も悩み考えます、人を活かす1枚はどんなのがいいだろうか。
あるものをそのまま残すのも、それはそれでとなりますが、お客様が「綺麗」「いい感じ」「よかったね」って言ってもらえる想像が欲しいです。
それのために光の勉強やポージングの試行錯誤を何度も何度も繰り返し行います。
もちろん自分で納得のいかない時が多いです。それはあくまで自己分析になりますが、綺麗に撮れたと思う自分と物足りなさを感じる自分は常に一緒で、納得と納得のいかなさの割合で自分の良し悪しが決まります。
その一枚に光はどう当てた?
目の輝き(キャッチ)、髪の毛の質感、ネイルのピンクの色は?頭の中で自問自答してシャッターをきりました。
髪の毛をピンクのネイルで可愛くした手で触ってもらう。
これこそ本人とママの想いを表現した1枚だ。
とそう思いました。
いや活かしきれていないともう一人の自分に問います。
もう一つポイントが欲しい
彼女に持ちたい花を選んでもらいました。
髪の毛の質感を残しつつ真ん中にもポイントが欲しく。それは私のこだわりかもしれません。花を持ち写真の真ん中に配置することでネイルや安室ちゃんを意識したヘアの味が薄くなるのでは?と自問自答しました。でもこのお花の待ち方でネイルが活かされ可愛い!そう私は思ったのです。
この1枚にはそうやってたどり着きました。
最終決定は「可愛い」がすべてでした。
まっすぐな目、ふわっとした髪の毛、ピンクの可愛いネイルを活かして、本人のこだわりも、ママさんのこだわりもと言っているうちに、私自身のこだわりもあります。
それぞれのこだわりを調整する、「足すのか」、「引くのか」、正解はわかりませんが、暫定の正解を整理して写真に収めなければいけません。
何となく撮っていい写真も存在しているとは思いますが、考える過程を繰り返しや相手の喜ぶ顔を想像しながら撮った写真をこちらもわくわくしますね。
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