Staff BlogMito
【写真分析】 お酒の美しさ
2019/1/30
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20代までお酒を敬遠していた私が、
お酒について語ろうなど甚だ、失礼な話ではあるが、
聞いてほしい。
お酒は美しい。
お酒といえば居酒屋にいくことがほとんどであるが、
ときたま、Barに行くことがある。
つい先日、1年ほどまえに知り合った友人と、久々に会うことになり、
まえから行こうと思っていた、水戸の老舗Bar「Millwood(ミルウッド)」で待ち合わせをした。
アダルトな魅力であふれる空間。これがBarの魅力だと思っている。
何がそうさせるのかは、今後の分析に時間をかけなくては行けないが、
薄暗い照明と、目に見えるところくまなく、並べられられたお酒の瓶。
カウンター越しのスタッフは、タキシードに蝶ネクタイ。
「Bar」といったら、連想される風景を、「ミルウッド」は演出していた。
居酒屋で飲むのとは、また違う味わいがここにはある。
(これがお酒を美しくさせる、要因のひとつであるかと思う)
渡されたメニューには、お酒の数以上の種類の名前が。
とりあえず、一杯目は「テキーラ・サンライズ」にした。(ビールは苦手だ)
年明けに、初日の出を見に行く予定が、クラブで夜通し踊り疲れて、見に行けなかったので、
せめてお酒で、日の出を味わおうという魂胆だった。(後付)
その時に出されものが、上の写真である。
なんのことはない、カウンターに置かれた「テキーラ・サンライズ」だったが、
私はそこに美しさを見出してしまった。
一本のスポットライトが真っ直ぐにグラスに当たり、
横には添えられるように置かれた、サウザーブルーのキンキンに冷えた瓶が、
テキーラの存在感を感じさせてくれる。ロゴのブルーバードも、絵的な美しさを加えている。
85mmの単レンズが装着されたカメラを、おもむろに取り出した私は、
「設定」と「構図」を決めにかかった。
光量の限られる空間では、迷うことなく絞りは開放値。
グラスの存在感を際立たせるため、アンダーを狙い、
感度800の、シャッターは1/100。
そう、相手は動かぬ被写体。落ち着いていこう。
そして、構図へ。
無意識のうちにカウンターに並べられた瓶を前ボケに使っていた。
ボケ色は「黒」、、アンダー気味な雰囲気に、違和感はなく、
余計なものが写り込まないぶん、「テキーラ・サンライズ」を、より際立たせてくれる。
それに間接照明の光が、瓶にうまい具合に反射し、玉ボケができているおかげで、
黒一色の味気なさを、彩ってくれている。
最後は、マニュアルでピントをあわせ、シャッターを切ったのが、この一枚だ。
お酒は、ただ飲むのではない。
見て楽しみ、雰囲気を楽しみ、会話をはずませ楽しむ。
そんな魅力をはらんでいるのだ。
あぁ、お酒は美しい。
そうして、口にした「テキーラ・サンライズ」
かき混ぜるのをわすれ、上に残ったままのテキーラが、
僕の喉を熱く焼いていく。とんだサンライズだった。
他の写真も、インスタにアップ中★
よかったら見ていって下さい^^
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