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感情と理性のバランス
投稿日:2012/4/27
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感情と理性のバランス
韓国の人達は始めて会った人にたくさんの質問をする。どこに住んでいるのかから始まり、年齢、出身校、趣味などについて刑事が犯人を取り調べているかのように、相手の身の上情報を把握しようとする。外国の人達は、始めて会った人から自分の個人情報を質問されることに不快感をあらわにすることもあれば、好奇心が発動することもある。だから質問をするということはいろんな理由があるのだ。儒教の影響に軍事文化が付け加えられながら、序列を決めることで心を楽にしようとする面もあるだろうし、お互いの関係を作ろうとする情熱として理解することもできるだろう。
スタジオに入るパパ、ママ、そして子供達を見ていると、私も例外なくたくさんの質問をしたくなる衝動に駆られる。しかし日本語が足りない関係上言葉を交わすのに様々な障害が発生する。だから質問は諦め、より観察するようになる。1次的に外面から放たれる情報を元に、自分の直感を働かせる。そして撮影過程を過ぎると、最初の直感はとても当たっていることが多い。話さなくてもお互いを認めるようになるある段階に到達すると、人生が豊かになる感覚を味わうようになる。今まで経験し蓄積された人生に対する洞察が認められたような気がし、私が生きていこうとする方向がある程度は正しいという興奮状態に突入するようになる。
このご家族も先に説明したそのままの方法で私に一種の満足感と興奮状態を提供してくれた。途切れることなく放たれるママの言葉と、ずっと笑いながら雰囲気を引っ張ってくれるパパ、そして芸能人になってもおかしくない子供の放つ香りが少し羨ましくもあった。このような家庭だったら結婚をして、子供を持ちたいという衝動を感じさせた。今まで一度も結婚がしたい、子供が欲しいと思ったことがなかったため、自分自身このような文章を書いていること自体がぎこちない。何であれとても良かったのだ。撮影者達に[写真はこういうものなんだ]と伝える圧迫から解放された感じと共に、何気なく誇示したくなる気持ちが生まれた。
駐車場で挨拶をし胸がいっぱいな気持ちで2階の分類室に上がり、写真を見返しながら少し前とは違う温度の差を感じた。分類を終え、一緒にモニターをしながら見る写真は感情が優先される。しかし、1日を整理し、落ち着いた気持ちで写真を見る時は理性が少し作用する。
感情で見ると良いことが先に見え、理性で見ると問題が見えてくる。
熱い心を維持しなければならない。そのためには冷静な理性が必要だ。感情と理性のバランスをとるために、自分だけの変化発展プログラムが作動しなければならない。止まることなく、自分が軌道からずれないようにする力、そして自分の速度で継続して前に進むことが撮影者にとっての義務に値する。
上の文章を書き、少し立った後、プレゼントと一緒に手紙が届いた。
越谷店では写真教育に比重を多く置いており、写真の技術的な問題に対して集中的に話している。心を熱くするためには、長い間継続しなければならず、写真の技術的な問題においては、撮影者達の傾向を変えると長い時間が掛からずに改善可能だということを見た。
私にとってこの子の手紙は警告文のように感じさせる部分があった。
感情と理性のバランスをとること。
撮影者は暖かい心を持ってなければいけないこと。
その暖かい心の維持と拡大のためには、冷静な理性を持たないといけないということ。
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